現在、地球温暖化やプラスチックゴミなどといった様々な環境問題が世界的に大きく取り沙汰されている。二酸化炭素の排出量増加や石油由来製品の過剰供給などが問題の原因とされているが、その裏にあるのは人口の増加という根本的な大問題だ。
人間に近いヒト科動物のチンパンジーは15万~30万頭、ゴリラは15万~35万頭、オランウータンは15万頭以下という生息数であり、これら動物と比べると人類の数が如何に増えすぎかよく分かるだろう。
特に問題なのが近年の人口増加率だ。
以下、データを見てもらいたい。
※()内は達成年
0人→1億人:数十万年(紀元前)
1億人→10億人:2000年以上(推定1802年)
10億人→20億人:125年(1927年)
20億人→30億人:34年(1961年)
30億人→40億人:13年(1974年)
40億人→50億人:13年(1987年)
50億人→60億人:11年(1998年)
60億人→70億人:13年(2011年)
人類の人口が1億人から10倍の10億人になるのには2000年以上の時間がかかったが、10億人から100億人までは200年ほどで達成するペースだった。(近年の少子化でこのペースは鈍化)
その結果、現在は人口爆発と呼ばれるほどの人口増加や人口過密状態を生んでいる。そしてこのことが最初に挙げた地球温暖化やプラスチックゴミの根本的な問題となっているのだ。
それ以外にも人口爆発は、『エネルギーの枯渇』や『森林伐採』などといった様々な問題を招いており、もはやこのことは説明するまでもないだろう。
このうち高齢化は人々が長生きになったということなので、決してマイナスに考える必要はない。問題になっているのは少子化のほう。
日本で少子化が起きた原因は、『結婚しな人が増えたこと』と『1人当たりの出産数が減ったこと』の2つの理由があるが、この内1人当たりの出産数が減った最大の原因は初産年齢の上昇にある。初産年齢が上がると、自ずと1人が出産できる人数が減ってしまうことは当たり前だ。
日本では、ここ40年で結婚年齢・初産年齢が5歳上昇した。40年で5歳というとわかりづらいが、400年で50歳と考えればこのペースの異常性がよく分かるだろう。
このような初産年齢の異常なペースの上昇は、動物学や進化学的にあり得ない話なのだ。
おそらく動物学的に人間の適正な初産年齢は14歳とか15歳というレベルだろう。動物は基本的に子供が産める体になったら、できるだけ早いうちに出産している。子供が産める体に成長したにもかかわらず長い期間子供産まないでいることは、子孫繁栄という点で考えれば全く無意味で進化学的に考えられない行為なのである。
現在、日本の初産年齢は上記した通り30歳程度なので、本来の人間(動物としての人間)と比べて倍ほども初産年齢が上がってしまったことになるわけだ。
これは人間が動物とは違い高度な社会性をもっていることによるもので、具体的に近年の初産年齢上昇は女性の社会進出といった社会的な問題に起因して思われ、このことは日本に限らず多くの先進国で起こっている。
人口の極端の増加後に起こった少子化という現象は、
増えすぎた人口を抑制するため、現人類が少子化という進化を遂げたという結果なのではないだろうか?
科学的でないという意見はあるだろうし、私自身この話が科学的であるとも思っていない。しかし、人間が思っているほど繁殖行動というものは単一的ではないことが様々な研究から分かっている。
例えば、コモドオオドラゴンはオスが少なくなると単為生殖といってメスのみで繁殖活動を行うことで知られている。
サバクトビバッタは、相変異といって個体の密度によって体や習性を変化させる。このことは蝗害(こうがい)というバッタの大量発生として知っている人も多いだろう。
このように、環境によって素早く自身の習性を変える動物が地球上には数多く存在するのだ。
この事実と照らし合わせれば、現人類は増えすぎた人口を抑制するため、急速的に少子化という進化を成し遂げたという可能性も捨てきれない。もしくは元々そういった習性をもっていて、人口爆発と共に発動したのかもしれない。
可能性は極めて低い話だが、僅かに期間であり得ないほどに増えてしまった人口と、あり得ないほどに下がってしまった出生率という事実を考えれば、あながち嘘な話だとも言い切れないと思う。
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