高齢の猫に与えるキャットフードは何が良いか?
という問いに対し、
・栄養バランスが良く、良い材料を使っていること
・腎臓の負担を考え、リンの含有率が低く抑えられていること
・老化防止を考え、タウリンやビタミンEなどといった抗酸化成分が付加されたこと
と答えるのは、教科書通りの答えと言えるでしょう。
その教科書通りの答えに沿って、私はうちの猫にはサイエンスダイエットの11歳以上用のキャットフードを与えています。(14歳以上用でない理由はこちらから)
更に、先週から嘔吐の問題を考え、オールウェル(15歳以上用)という吐き戻し対策がされたキャットフードも与えています。
しかし、このオールウェルで使われている肉はミール肉なのです。
ミール肉は英語で分かりにくくなっていますが、早い話が『くず肉』のことで、比較的安いキャットフードに利用されています。
キャットフードのプロ(そんな人いるのか?)からしたら、こんなキャットフードには合格点を与えられないと言われてしまうかもしれません。
ただ、安いキャットフードのほうが食いつきが良いのもまた事実です。
以前にも書いていますが、栄養バランスを重視したキャットフードが人間の病院食とするのなら、安いキャットフードはジャンクフードのようなもので、総じてジャンクフードのほうが美味いのです。
あと何年生きるかわからない高齢猫に、栄養バランのことばかり気を取られ、あまり美味しくないキャットフードを与え続けるほうが良いことなのか悩むところがあります。
うちの猫の場合、栄養面を考えればサイエンスダイエットを与えるべきですが、食いつき面を考えればオールウェルを与えるべきです。
うちの猫は現在16歳なので、今後そこまで長く生きないことは確実です。(どんなに長く見積もっても、後100年生きることはないでしょう)
であるのなら、オールウェルを与えたほうが猫も喜ぶし、吐く回数が減れば体への負担も軽減できます。
かといって、栄養バランスの悪い食事を与えることによって寿命を縮めることも当然したくありません。(オールウェルはそこまで栄養バランの悪いキャットフードではないが)
そういった難しいバランスの中で出来るだけ最良なキャットフードを選ぼうと、日々、四苦八苦しているわけです。
それは私に限ったことではなく、高齢の猫を飼うほとんどの飼い主が経験していることかと思います。
今後はサイエンスダイエットの11歳以上用とオールウェルの15歳以上用を半々に混ぜて与えようと思いますが、夏は嘔吐を起こしやすいので、現在はオールウェルをかなり多めにして与えています。
- キャットフードをAmazon定期便で購入する際の注意点と裏技
- 私が高級プレミアムフードを利用しないわけ
- 【レビュー】嘔吐対策として『オールウェル 15歳以上の腎臓の健康維持用』を与えてみた!【口コミ】
- 【レビュー】フィーライン・トリビュート チキン アクティブシニアを与えてみた!【口コミ】
- 猫に人間用の整腸剤『ビオフェルミン』を与える際の注意点など
- 元気すぎる高齢猫に対する“しつけ”の注意点
- ガチで涼しい猫用(ペット用)クールベッドの作り方
- ドライorウェット? ウェットフードのデメリット一覧
- ペットラインと日清ペットフードの合併について
- 高齢用プレミアムキャットフードの腎臓・尿路ケア商品26種類を完全比較
- 食欲の低下した猫に『和の究み セレクトヘルスケア 腎臓ガード チキン味』を与えてみた話
- 猫の最期は病院で迎えるべきか?家で迎えるべきか?
- 食いつきの悪い療法食を与えて伸びる寿命について
- サイエンス・ダイエット(14歳用)を食べないので、懐石zeppin腎臓ケアを混ぜてみた話
- ペット業界にも押し寄せる脱プラの波
- サイエンス・ダイエットキャットフードの11歳以上用と14歳以上用の違いについて
- 高齢猫の腎臓を心配してキャットフードをピュリナからサイエンス・ダイエットに変えた話
コメント