昨今のキャットフードは凄まじく多様化して、何を選んでいいか分からないという人も多いかと思います。
うちの猫の場合は、前回の記事で描いた通り、腎臓のケアを考えサイエンス・ダイエットのドライフーズを与えるようにしました。

このような健康面や生活面における分類の他、年齢による分類も増えてきています。
キャットフードの年齢分類が出始めた当初は、成長期である1歳未満用、成猫用、7歳以上の高齢猫用の3パターンが多かったのですが、現在は、11歳以上用やそれ以上の年齢用のものまで販売され、猫も人間と同じで高齢化の波が押し寄せていることが伺え知れます。
サイエンス・ダイエットのドライフーズも、7歳以上、11歳以上、14歳以上と3パターンの商品が展開されていることが分かりました。
ただ正直に言って、そこまで細かい年齢による食事の使い分けに大きな意味はないように感じます。
人間でも、60歳と70歳の食事に大きな違いがあるとは思えず、11歳以上用と14歳以上用のどちらを選んでも健康面に大きな差が出るとは思えません。
特にうちの猫は13歳と11か月ということ、11歳以上用でも14歳以上用でもどちらを選んでもいいような年齢なので、逆にどっちを買っていいか悩む材料になってしまっています。
商品の説明では、
【サイエンス・ダイエット シニア 11歳以上 高齢猫用 チキン(シニアプラス)齢猫用】
・ヒルズ独自の抗酸化ブレンド(ビタミンE&C、ベータカロチン)で脳の健康維持や敏捷性、注意力を保ちエイジングケア。
・マグネシウムの量、ミネラルバランスで腎臓と下部尿路の健康に配慮。
・タウリンを配合して心臓の健康をサポート。
・ビタミンEとオメガ3&6脂肪酸を含み、健康な皮膚と美しい被毛をサポート。
【サイエンス・ダイエット シニア 14歳以上 高齢猫用 チキン(シニア アドバンスド)】
・グルコサミン・コンドロイチン硫酸を含み、健康的な関節を維持。
・マグネシウムの量、ミネラルバランスで腎臓と下部尿路の健康に配慮。
・DHCを含み、健康で活発な運動能力の維持をサポート。
・タウリンを配合して心臓の健康をサポート。
と書かれています。
成分表は以下の通りです。
【サイエンス・ダイエット シニア 11歳以上 高齢猫用 チキン(シニアプラス)】
【サイエンス・ダイエット シニア 14歳以上 高齢猫用 チキン(シニア アドバンスド)】
この成分表を見ると、上記した説明の通り、11歳以上用のほうが脳の健康維持に良いとされるビタミンCとビタミンEの含有量が多くなっています。
一方、14歳以上用は、グルコサミン、コンドロイチン、DHAといった関節などに良いとされる成分が多く含まれます。
腎臓の問題であるマグネシウムやリン、心臓の健康に良いとされるタウリンの含有量には大きな違いはありません。
それ以外の大きな違いは、11歳以上用の主成分(もっとも多く含まれる成分)が鳥肉(チキン、ターキー)なのに対し、14歳以上用は穀物(トウモロコシ)となっていることです。
それと14歳以上用のほうが若干カロリーが高いのですが、これは年齢による食力低下などを考えているのかもしれません。
ただし、どちらの商品も猫における最大の栄養素であるタンパク質量に違いはないようです。
以上のことを踏まえると、脳のケアを考えたい人は11歳以上用、関節のケアを考えたい人は14歳以上用という使い分けで問題ないかと思われます。
結局それが分かったところでどちらを選んだらいいかの判断は付かないので、年齢通りに、今の11歳以上用のものがなくなりしだい14歳以上用に切り替えたいと思います。(既に14歳以上用を購入済み)
- キャットフードをAmazon定期便で購入する際の注意点と裏技
- 私が高級プレミアムフードを利用しないわけ
- 高齢猫の食事に関するちょっと深い話
- 【レビュー】嘔吐対策として『オールウェル 15歳以上の腎臓の健康維持用』を与えてみた!【口コミ】
- 【レビュー】フィーライン・トリビュート チキン アクティブシニアを与えてみた!【口コミ】
- 猫に人間用の整腸剤『ビオフェルミン』を与える際の注意点など
- 元気すぎる高齢猫に対する“しつけ”の注意点
- ガチで涼しい猫用(ペット用)クールベッドの作り方
- ドライorウェット? ウェットフードのデメリット一覧
- ペットラインと日清ペットフードの合併について
- 高齢用プレミアムキャットフードの腎臓・尿路ケア商品26種類を完全比較
- 食欲の低下した猫に『和の究み セレクトヘルスケア 腎臓ガード チキン味』を与えてみた話
- 猫の最期は病院で迎えるべきか?家で迎えるべきか?
- 食いつきの悪い療法食を与えて伸びる寿命について
- サイエンス・ダイエット(14歳用)を食べないので、懐石zeppin腎臓ケアを混ぜてみた話
- ペット業界にも押し寄せる脱プラの波
- 高齢猫の腎臓を心配してキャットフードをピュリナからサイエンス・ダイエットに変えた話
コメント