麻雀から運要素を減らす⑦ 役満の点数を調整する

麻雀の競技性
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麻雀をしている人なら大三元という役満ぐらいは和了ったことがあるかと思います。
そしてこの大三元という手を和了れる要素のほとんどが、配牌に占めているということも分かると思います。
大三元が出来るときは、大抵、配牌時に三元牌が5枚以上あるような場合がほとんどなのではないでしょうか?
配牌が運に支配されていることは説明するまでもありませんが、この配牌に大きく依存する大三元という役が半荘の序盤に決まれば、その半荘での逆転の見込みはかなり難しくなるわけですから、大三元は麻雀の運要素を高める要因になっていると言えるでしょう。

この問題の根本は、役満の点数が高すぎることにあります。
麻雀はもともと満貫が最高点だったのに、時代と共に最高点がインフレし現在の点数になりました。
このインフレしてしまった役満の制度を廃止し、全て普通の役として翻数をつけ、13翻を超えれば役満になるシステムにすれば、運要素が減るのではないかと思います。
また26翻まで行けばダブル役満も認め、39翻ならトリプル役満も認めます。
ダブル役満やトリプル役満などを認めたら、余計に運要素が大きくなるという意見もあるでしょうが、当然まず出来ない難しい役にしかダブル役満は認めないように調整します。

基本的には、発生する役満の9割程を占めると言う大三元、四暗刻、国士無双の3つの点数を調整すれば、役満の手が高すぎる問題はほぼ改善されるはずです。
ちなみに、ネット麻雀『天鳳』で2017年12月に出た役満5430回分の割合は以下の通りです。(4人麻雀のみのデータ)

四暗刻 1689
 四暗刻単騎 241
大三元 1336
国士無双 1310
 国士無双13面待ち 19
小四喜 398
字一色 162
緑一色 46
清老頭 39
地和 32
大四喜 25
九蓮宝燈 24
 純正九蓮宝燈 6
天和 17
数え役満 9
四槓子 0
小四喜字一色 46
大三元字一色 15
大四喜字一色 4
大三元四暗刻 2

やはり、役満のほとんどは四暗刻、大三元、国士無双の3つで占めており、割合は85.8%でした。(数え役満と、当ブログの過去の記事で廃止とした天和、地和を除いた割合)
これに小四喜と字一色を合わせれば97.3%になり、これ以外の役満はほぼ出ないことが分かります。

【上記データの補足】

・天鳳は基本的に赤アリ麻雀で行われるので、端が真ん中に寄りやすく清老頭の出る確率が低くなっている
・大四喜は小四喜と同じ点数なので無理に狙う必要がなく出る確率が当然低い

では、以上のデータも参考に役満の翻数を変更したいと思います。

大三元:6翻

※役牌が必ず3翻付くので最低でも9翻(当然、小三元とは複合しない)

大三元だけでは倍満止まりですが、対々和や三暗刻などと複合しやすいため役満(13翻以上)も狙えます。

四暗刻:8翻

※対々和が必ず複合するので最低でも10翻(当然、三暗刻とは複合しない)

四暗刻もそれだけでは倍満止まりなので、役牌や断么九、リーチなどと複合させ更なる加点を目指します。

国士無双:10翻

※国士無双は特殊役で複合させる役はリーチしかありません。

リーチをしないと倍満止まりですが、リーチをすれば三倍満になります。

小四喜:8翻

※混一色以上の役が必ず複合するので最低でも10翻

小四喜だけでは倍満ですが、混一色、混老頭、混全帯么九、役牌、対々和などと複合しやすいので役満になる確率が高くなります。

大四喜:12翻

※対々和と役牌2つと混一色以上の役が必ず複合するので最低でも18翻

大四喜は役牌と対々和と混一色以上の役が必ず複合するので必ず役満になります。
字一色や四暗刻などの役とも複合しやすくダブル役満も狙えます。
対々和、役牌、混一色、混老頭、混全帯么九、三暗刻、リーチなどの複合でもダブル役満になる可能性があります。

字一色:13翻

※対々和と役牌が必ず複合するので最低でも16翻

字一色は必ず役満になり他の役とも複合しやすいのでダブル役満(26翻以上)の可能性もあります。
しかし今までのように単純に役満を複合させるだけではダブル役満には届かないので、手牌選択などを考える必要があります。

清老頭:16翻

対々和が必ず複合するので最低でも18翻

緑一色:21翻

緑一色はとても難しい役なため、それだけで役満になりダブル役満になるチャンスもあります。
しかしダブル役満にするには、清一色か、リーチ+役牌+混一色か、混一色+七対子のいずれかと複合させないとダメなのでハードルはかなり厳しくなります。

九蓮宝燈:20翻

※門前清一色が必ず複合するので最低でも26翻(ダブル役満)

九蓮宝燈は出る確率が極めて低く手牌進行的にも難しいため、ダブル役満となります。

四槓子:24翻

※対々和が必ず複合するので最低でも26翻(ダブル役満)

四槓子は出る確率が極めて低く手牌進行的にも難しいため、ダブル役満となります。
字一色や四暗刻を絡めればトリプル役満になる可能性もあります。

天和と地和は偶発役なので役満として廃止し、1翻の役(リーチが出来ない分の補填)に変更しております。

以上が役満の翻数調整で、基本的には役満の中で出現率が高い大三元、四暗刻、国士無双、小四喜の点数を下げました。
また、複合がしやすい

小四喜と字一色

は、ダブル役満にならないように調整し、逆に複合が難しい

大四喜と字一色
清老頭と四暗刻
字一色と四暗刻

はダブル役満になるように調整しました。
このように変えれば役満も単純な役ではなくなり、リーチ判断なども複雑になってきます。
以上で役満の点数調整は完璧です・・・
と言いたいところですが、これを見た人のほとんどの人が

クソ面倒くさい!

と思ったことでしょう。

というわけで、今までの話しは全部なかったことにしもっと簡略化させます。

大三元:倍満(5翻+役牌3翻)
ただし門前大三元は役満
字一色との複合も役満(四暗刻との複合は門前なので役満)
役の複合により三倍満までの加点が可能

四暗刻:倍満(6翻+対々和2翻)
字一色、小四喜、大三元との複合は役満
役の複合により三倍満までの加点が可能

国士無双:倍満
ただし13面待ちは役満

小四喜:三倍満
四暗刻、字一色との複合は役満

字一色:三倍満
大三元、四暗刻、小四喜との複合は役満

大四喜:役満

清老頭:役満

緑一色:役満

九蓮宝燈:ダブル役満

四槓子:ダブル役満

これなら簡単で、全体的な役満の点数もかなり下がるはずです。

大三元と四暗刻は、小三元と三暗刻に役の複合で三倍満以上の手になる可能性があるので、こちらも役の複合を認めました。(数え役満は認めない)
九蓮宝燈と四槓子は運要素だけではなく打牌選択に大きく作用されるので敢えてダブル役満にします。(字牌系の役満、例えば大三元や小四喜などは、配牌時にどれだけ対象の牌が手に入っているかという運の要素が大きくなる)
九蓮宝燈も配牌時の運要素が大きいですが、完成するまでに混一色や鳴き清一色、更に門前清一色という跳満手をも保留し打牌選択していかなければならないため、運よりも手牌進行が大事になります。
四槓子は、出たら死ぬとまで言われている九蓮宝燈以上に難しい麻雀の中でもっとも難易度の高い役です。
しかも、手を晒していく役なので相手に対応されやすく(他の人にカンされてしまったら終わり)、必ず単騎待ちという制限もあります。
このように、この2つの役満は単純に運がいいから出来るという役ではないため、あえてダブル役満にしました。(本来は緑一色も同様の役だが、緑一色は索子でしか出来ないという極めて特殊な役なため役満止まりにします)

ダブル役満など認めてしまっては、結局点数がインフレし運要素が広がってしまうと思う人もいるかもしれません。
しかしこの2つの役は確率的に考えれば10倍役満ぐらいでもいい役なので、さすがに役の難しさに対する点の是正が必要かと思います。
基本的に、これで今まで出ていた役満のほとんどが倍満から三倍満に減点されます。
倍満ぐらいなら和了られても逆転のチャンスはまだまだあるので、普通に勝負を続けることが可能で運要素も下がるかと思います。

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