麻雀普及の障害④ プロでも理解できない勝利条件

麻雀の競技性
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麻雀普及の障害を考える4回目の議題は、競技麻雀に関わる勝利条件についてです。

この話は競技麻雀をする人と観る人に限定されますが、問題そのものはかなり大きいと思われます。
対戦回数が複数回に及んで決まるリーグ戦やタイトル戦では、最終戦に今まで獲得した点数との兼ね合いから導き出される勝利条件が発生し、オーラス前に確認することが多くなっています。
順位の変動による順位点やトップ賞の影響があるため、Aからはロン出来るけどBからはロン出来ない、あるいはAからの直撃なら何点でもOKだけどツモ和了りは出来ないみたいな勝利に対する条件が生まれるのです。
これぐらいの話ならまだいいのですが、点数の高い手を和了ると順位変動の影響で却って逆転出来ないという状況が生まれる可能性もあります。
例えば、高い手をツモ和了りすると親被りの関係でトータルの争いでライバルとなっている人の順位が上がってしまい、順位点の関係で逆転出来ないという状況が起こるのです。
そのため、満貫ツモはOKだけど跳満ツモはダメ、ただし倍満ツモなら自分がトップになるのでOKみたいな複雑な条件が発生することもあります。
野球で言ったら、ホームランと二塁打はいいけど三塁打はダメみたいな意味不明な状況で、勝負として見ても少しおかしな状況です。

とにもかくにも競技麻雀はこの勝利条件が複雑で、実際に対戦しているプロ雀士すらも完全に理解しきれないほどですから、当然、観ている麻雀ファンは尚のこと理解出来ません。
この複雑な勝利条件は具体的な例を出すのも面倒くさいレベルなのですが、分かりやすい実例として『プリンセス・オブ・ザ・イヤー2022』という今年の秋に行われた大会の決勝戦の動画を御覧ください。

この大会は4回戦勝負で、最終4回戦のオーラス前に条件を確認しはじめるのですが、その時間に9分程度の時間を費やしています。
麻雀プロの人たちが確認してもこれだけの時間がかかるのですから、素人が説明なしに状況を理解することは不可能に近いレベルの複雑な勝利条件が発生していると考えられます。
実況担当の麻雀プロたちも少し混乱している様子がうかがえますが、松嶋桃プロは文系とは言え京都大学を卒業しているほどの才女です。
そんな人ですら完全には把握しきれない勝利条件なんて、麻雀の初心者にはチンプンカンプンもいいところで、麻雀の普及面についても相当なマイナスになっているように感じます。

勝利条件については、以下のようなこともあるかもしれません。
オーラスの南家、下家からの満貫ロンはいいけど跳満ロンだと順位変動の影響で勝利条件クリアならずという状況で、以下の手をテンパイしたとします。(数字はすべて索子)

11 222 333 789 西西

下家からの1索ロンなら、混一色・三暗刻の5翻で満貫となり条件クリアです。
しかしこの手、よく見ると・・・

123 123 123 789 西西

の平和・一盃口、チャンタ・混一色の7翻で、跳満になるので条件をクリアしていません。
これは麻雀の和了りは高い手としてみなければならない高点法というルールによるものですが、満貫はOKだけど跳満はNGという時点でかなり意味不明な状況なのに、それに加え完成した役が認められない高点法というルールに阻まれ条件がクリア出来ないなんて理不尽にも程があります。
こんな手でタイトルの獲得が出来ないなんてことがあったら、1日中発狂するレベルです。

さすがに競技麻雀における複雑すぎる勝利条件は改善の必要があるかと思うのですが、簡単に解決できる問題でもありません。
この勝利条件にはオカ(トップ賞)やウマ(順位点)が大きく影響しているためオカ・ウマに対する何らかの改善策が必要で、オカとウマを廃止するというルールの提案も当ブログではしています。
あるいは101競技連盟のように、完全な着順勝負にすればこの問題は解決されます。

以前、点棒のやり取りを完全に廃した加点方式というルールを考案しましたが、競技麻雀にはこれぐらい抜本的な改革が必要なのかもしれません。

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