麻雀普及の障害を考える2回目の議題は、役の多さです。
私は麻雀の役を覚えた記憶がもはや曖昧になっているのですが、遠い記憶を辿れば、麻雀を覚えたての頃は鳴いてもいい役とダメな役、あるいは頭や待ちの形が限定されている平和の理解について戸惑ったような記憶があります。
食い下がりを含めた役の翻数も、完全に覚えるのにはそれなりの時間がかかったと思います。
また、ゲームなどでは大車輪などのローカル役満が採用されているケースも多く、何の役が一般的で何の役が一般的でないのかということも、すぐには理解出来ませんでした。
麻雀を覚えたての初心者にとって、リーチ麻雀にある38種の役の形と翻数を覚えるのはなかなか難しいことなのかもしれません。
更に、食い下がりの翻数や役が成立する細かなルールなどまでを完全に覚える作業は、それなりに時間を要すものと考えられます。
自分を含め麻雀を覚えてしまっている人は気付いていないだけで、意外に役の数は麻雀普及の障害になっている可能性があるわけです。
中国麻雀は役の数が81種と日本のリーチ麻雀以上に多く、初心者ではとても覚えきれないので『国際麻雀競技初級規則』という初心者向けのルールも設けられています。
日本のリーチ麻雀はフリテンや喰い替え不可などの細かなルールもあり、役の数以上に複雑な面があるため、中国麻雀同様にリーチ麻雀でも初心者が参加しやすい普及用の麻雀ルールがあっても良いのかもしれません。
ただ、個人的にはリーチ麻雀の役数はちょうどいいぐらいだと思っています。
槍槓、三色同刻、二盃口、三槓子は覚えなくてもいいレベルに滅多に遭遇しませんし、役満手に至っては四暗刻、大三元、国士無双以外の役はほとんど完成しないため、実質的に25の役を覚えればほぼ問題なく麻雀を行うことが出来ます。
更に個人的な意見を言わせてもらえば、偶発役は全て廃止すべきだと思っていますし、赤ドラが一般的になった現在の麻雀では純チャンや混老頭も絶滅危惧役です。
つまり、残った
門前清自摸和:1翻
立直 :1翻
平和 :1翻
断么九 :1翻
一盃口 :1翻
役牌 :1翻
三色同順 :2翻(喰1翻)
一気通貫 :2翻(喰1翻)
混全帯幺九 :2翻(喰1翻)
七対子 :2翻
三暗刻 :2翻
対々和 :2翻
小三元 :2翻(実質4翻)
混一色 :3翻(喰2翻)
清一色 :6翻(喰5翻)
四暗刻 :役満
大三元 :役満
国士無双 :役満
の18の役を頭に入れればいいわけで、そこまで大変な作業だとも思えません。
麻雀の初心者で役を覚えることがどうしても大変と思った人は、とりあえずこの18種+一発(1翻)だけ覚えることをオススメします。
残りは滅多に出ない役なので、出来ても周りの誰かがきっと助けてくれることでしょう。(^_^;)
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コメント
滅多に出来ない役満は廃止で良いでしょう。
中国では天和、地和を役として認めない場合もあります。
逆に三槓子は覚え易い役でもあり、カンドラを廃止して、カンドラカン裏というリスクが無くなっても、四暗刻より狙いたくなる場面は少ないから、役満でも良いかもしれない。
また、刻子は作りにくいってことで、中国では双暗刻や双槓子を役として認めることもあります。
また、初心者にはチャンタと混老頭の違いは分かりにくいのではないか?
分かり易い役として
混小 字牌と123だけを使った手
混中 字牌と456だけを使った手
混大 字牌と789だけを使った手
全小 123だけを使った手
全中 456だけを使った手
全大 789だけを使った手
を設けるのがどうだろうか?
これらの役があれば三色同刻と複合し易く、三色同刻は作りにくさ並みに極端に高くしなくても良いのではないか?
また、捨て牌ではチャンタか七対子か紛らわしい手でも、役を読み易くなります。
これを利用したそっちかよ!
な七対子を狙うことも出来ます。
全小、全中、全大は中国には存在する役です。
これにより混老頭、混チャンタ、純チャンタを廃止すれば良い。
平和も上がり易い役なのに条件が難しい。
役の定義を変えて、いっそのこと符計算の廃止と共に、中国のように字牌頭は全部ダメ、待ちは何でも良い。
としたほうが分かり易くて良いと思います。
亜両面は平和になるのにノベタンはダメってのも、微妙な感じがする上に、初心者に説明し辛いです。
符を廃止すれば門前ロンの加符も消えるので、門前ツモも廃止で良いでしょう。
勝ってるプレイヤーがリーチを掛けずに安全に上がりを狙うなら、ツモったら門前ツモのみで上がるのではなく、カンチャンでも上がれるようになった平和を狙えば良い。