現在、リーチの際に供託される点は1000点ですが、今回はこの点数について考えてみたいと思います。
まずは、リーチのメリットとデメリットをおさらいします。
現状の麻雀におけるリーチの主なメリットは、
・和了った場合の1翻アップ
・裏ドラが乗る可能性
・一発という1翻役が付く可能性
の3つです。
付加価値として、相手が降りるというメリットが付く場合もあります。
一方デメリットは、
・リーチ料が1000点かかり和了れなければ回収出来ない
・手牌を変えられない
・相手にテンパイを知られる
の3つです。
手牌を変えられないことで、相手へ放銃してしまうデメリットもあります。
今まで書いてきた麻雀から運要素を減らすの記事で、ドラや偶発役の廃止を決めました。
そうなるとリーチにあった3つのメリットの内、裏ドラと一発という2つのメリットはなくなってしまいます。
更にツモ和了りよりロン和了りの価値が上がるようにも調整したので、放銃のリスクが上がりリーチのデメリットも強調されてしまいました。
これでは、リーチのマイナス面が大きすぎて誰もリーチしなくなってしまいます。
点数が大きい場合(例えば満貫から跳満に点数が上がるような場合)はリーチをするかもしれませんが、1000点が2000点になるような低い点数では誰もリーチはしないでしょう。
この問題を是正するには、リーチのメリットを上げるか、リーチのデメリットを下げるしかありません。
リーチのメリットを上げるということは、リーチという役を1翻から2翻に上げるようなことです。
リーチのデメリットを下げるということは、リーチ料を安くするのが1番現実的です。
リーチの役を1翻から2翻に上げるのは点数のインフレが激しく、運要素を高める原因に繋がるので採用出来ません。
となると、リーチ料を安くするしか選択肢はなくなります。
ということで、具体的に適切なリーチ料について考えてみたいと思います。
仮に、裏ドラ一発なしでリーチ料を1000点のままにした場合、1000点が2000点になるようなリーチはリスクが高いため、大抵のリーチは高い手に使われるはずです。
このように『リーチする=大抵は手が高い』という構図が出来れば、みんながリーチに対し警戒し流局することが多くなるかもしれません。
しかし、その心理を逆用して安い手でリーチするという作戦も可能になります。
次に、リーチ料を100点と仮定した場合はどうでしょう?
おそらく、点数が変わらない状況を除き、ほとんどの場面でリーチをするようになるかと思います。
しかしこの場合でも、その心理を逆用してダマテンで和了るような作戦が出来るかもしれません。
このように、どちらにしても新たな戦術が生まれ意外に面白いのかもしれません。
正直に言えば、リーチ料の適切な数値を割り出すことなど私個人では不可能です。
とは言え、常識的に800点とか700点といった中途半端な数値に定めることは出来ないので、結論的には1000点のままか半額の500点しか選択肢はないと思われます。
リーチのメリットがかなり下がりデメリットも多少上がっているのですから、1000点のままではなく減額したほうが適切なのではないかと考えます。
ということで、リーチ料は500点にすることに決め、それに伴い点棒構成も1000点棒を減らし500点棒を増やすように調整したいと思います。
関連記事
麻雀から運要素を減らす① ドラの廃止
麻雀から運要素を減らす② 連チャンの廃止
麻雀から運要素を減らす③ 運100%の偶発役を廃止・調整する
麻雀から運要素を減らす④ ツモ和了りの点数調整ツモとロンのバランス
麻雀から運要素を減らす⑤ ノーテン罰符料の調整
麻雀から運要素を減らす⑥ リーチ料の調整
麻雀から運要素を減らす⑦ 役満の点数を調整する
麻雀から運要素を減らす⑧ ウマ・オカの調整、または廃止
麻雀から運要素を減らす⑨ 新しい役を考える
麻雀から運要素を減らす⑩ ルール変更点のまとめ
- Mリーガーになる方法(女性編)
- 海外の麻雀状況
- 麻雀に必要がないと感じるルールとは?
- 途中流局は必要なのか?
- 成都麻雀を考える② 和了り抜け方式
- 成都麻雀を考える① 字牌のない麻雀
- デュプリケート方式の紹介と問題点
- ゲーム理論の分類から麻雀の運要素を考える
- 麻雀とジャンケンはどちらが運要素が高いのか?
- ゲーム内容の複雑性と運要素
- 赤ドラがあると運要素は高くなるのか?
- 一発裏ドラなしは運要素が低いのか?
- 麻雀は強くなればなるほどつまらなくなる?
- ネット麻雀から考える麻雀の運要素
- 昨今の麻雀ブームはMリーグの影響なのか?雀魂の影響なのか?
- Mリーグに感じる大きな疑問点
- 麻雀のプロ組織を考える④ Mリーグが出来たことを受けて
- 麻雀のプロ組織を考える③ プロ採用リーグの実施
- 麻雀のプロ組織を考える② 理想的なリーグ戦構想
- 麻雀のプロ組織を考える① タイトル制度の変更
ブログランキング ↑ ↑ ↑ 更新励みになりますので、毎日の応援よろしくお願いします。 | 加点式リーチ麻雀 加点式リーチ麻雀のルール 加点式麻雀の基本ルール 基本はありありルールのリーチ麻雀 点数は加点だけを考慮し点棒のやり取りは行わない ※説明1 親と子の概念はない ※説明1、説明2 点数は1翻1000点とする ※説明3 ダブロン・トリプルロンで和了る... 運要素の改善を含め競技性のある麻雀ルールを考えました! |
コメント