現在において、将棋や囲碁がギャンブルとして行われることはほとんどありません。
将棋や囲碁は基本的に100%実力勝負なので、弱い人は何度やっても強い人には勝てないゲームとなっています。
そのため弱い人がお金を賭けて将棋や囲碁を行おうとは思わず、ギャンブルとして成立しないわけです。
強い人だけでギャンブル勝負することも不可能ではないのでしょうが、将棋や囲碁の強い人は子供の頃から将棋や囲碁を真面目に取り組んできた人たちなので、そんな発想をそもそもしないようです。
一方、麻雀は弱い人でも適度に勝てます。
そのため麻雀の弱い人も、そこそこ麻雀を打ちにフリー雀荘へとやってきます。
戦後の麻雀(リーチ麻雀)は、阿佐田哲也の小説『麻雀放浪記』が1965年に始まり、その阿佐田哲也と小島武夫、古川凱章といった麻雀の強者たちが1970年に麻雀新撰組なるものを結成してテレビなどに出演することで話題となり始めました。
1972年には『近代麻雀』、1975年には『プロ麻雀』などの麻雀の専門誌も創刊され、1976年には現在も続くタイトル戦『最高位戦』が開始されるなど、麻雀ブーム(第二次麻雀ブーム)といえる状況にまで発展していきます。
この時期は大人の男性なら高確率で麻雀のルールを知っている状態で、仕事終わりのサラリーマンが麻雀をすることも多く、サザエさんなどでのファミリー向けのアニメでも普通に麻雀を行うシーンが描かれていました。
このブーム以降、日本の麻雀人気は基本的に下がっており、仕事終わりに麻雀をすることは一般的ではなくなっていますし、麻雀のルールを知らない若者も増えています。
こういった状況を打開するためか、麻雀のルールは年を追うごとにギャンブル性が高く、初心者でも参加出来る(勝ちやすい)ルールを採用するようになっているのです。
麻雀は運要素が高いとはいえ回数を繰り返せば強い人が勝つため、結局、フリー雀荘に来る人は麻雀の強い人だけになっていきます。
そして強い人同士で麻雀を行えばほとんど差が出ないため、場代分を損するだけで誰も儲からなくなってしまうのです。
麻雀の強者が麻雀で稼ぐには、カモが必要です。
そのため、麻雀はより運要素の高いルール(ギャンブル要素の高いルール)を採用するようになり、弱い人でもそれなりに勝ててフリー雀荘に通える状態を維持しています。
具体的には、一発、裏ドラ、オカ、赤ドラ、祝儀などの実力を無視したルールが次々と採用されてきました。
私がMリーグが好きになれず2年目以降一切見ていない理由、あるいは天鳳などのネット麻雀に本腰を入れられない理由は、こういったギャンブル要素の高いルール(赤ドラあり)を採用しているというのが1つの要因となっています。
結局、現在の麻雀ルールは、麻雀でお金を稼ぐ雀ゴロたちが麻雀の弱い人から効率的に金を巻き上げられるようにギャンブル要素を上げていった結果なのです。
こんなルールを競技麻雀に採用するなんて、正しい行動と言えるでしょうか?
今のルール(雀荘で行われるルール)から脱却しない限り競技麻雀の未来はないと感じるため、今後も当ブログでは麻雀の運要素を是正できるようなルールの模索を続けていこうと思います。
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