Mリーグは活動停止したほうが競技麻雀界のためだと思います!

麻雀界の話
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新型コロナウイルスの影響で中止されていたMリーグが、今週から再開されました。
これを機会に、今まで書いてこなかったMリーグに対する思いの全てを書き切りたいと思います。

移転前のブログではプロ麻雀団体の組織的な問題についても言及しており、多数存在する麻雀プロ団体の実質的な上部リーグを作ってしまうことが、現在のプロ麻雀界における1つの理想系であるとの主張をしました。(本当は団体の統合が理想だがそれは不可能と思われるので)
そしてそれは、中国の囲碁のような企業が運営するプロチームのリーグ戦のような形でしか実現のしようがないとの考えも示しました。
Mリーグは正にそれに近い形で、Mリーグ発足が発表されたときは自分が考えていたものがこんなにも早く実現されるのかと本当に衝撃を受けたことを覚えています。
また、Mリーグがギャンブルの徹底排除を打ち出したことも、とても素晴らしいと感じました。

しかしMリーグのルールは、とても競技麻雀と呼べるものではなかったのです。
以前の記事の中で、競技麻雀は雀荘の麻雀とルールの乖離を図ったほうがギャンブルとしてのイメージを払拭でき、世間にもプロ競技として受け入れられのではないかと書きました。

麻雀に対するギャンブルイメージからの脱却とプロ雀士の在り方
街中にある雀荘で日常的に行われている麻雀と、競技麻雀のルール的な違いは何でしょう? 以下に、わかり易い例を挙げます。 【赤ドラ】 競技麻雀にはほとんどない 雀荘の麻雀にほとんどある 【トビ終了】 競技麻雀にはほと...

しかしMリーグが採用したルールは、『赤ドラあり』という現在の競技麻雀よりも雀荘の麻雀に近いルールだったのです。
これでは、ギャンブル麻雀=雀ゴロの実力者が集まるリーグ戦でしかありませんし、麻雀がもつ運要素の低減も出来ていません。

また半荘回数も80半荘と運を平準化するにはまるで足りず、更に頂けないのはポイント半分を持ち越すとはいえファイナルシリーズを24半荘で仕切り直すことです。(いずれも1期目の半荘数)
これでは運の良さを争っているに過ぎません。
運の良さを争うリーグなんてジャンケンのリーグ戦と変わらないわけで、ジャンケンのプロリーグなんて誰が見たいのかを考えれば、この半荘回数では競技的に意味がないことは必然です。

ただ、これらの問題以上にもっとハッキリとMリーグを見限った瞬間が私にはありました。
それがドラフト会議当日の1巡目1位で

園田賢プロ

と発表された瞬間です。
園田賢プロが弱いなどと言いたいわけではありません。
むしろ強いでしょう。
しかし1巡目1位ではないだろうと思ったのです。

例えば、日本の歴代プロ野球選手で1番の野手を決めるとして、元広島・阪神の金本浩二を挙げたら、良い選手だけど1位ではないだろうと思う人が多数いるはずです。
王貞治やイチローを差し置いて金本浩二が1位になることは実績面からみてあり得ません。
園田賢プロにはこの例と同じような感覚を覚えたのです。
後に聞くところによると、園田賢プロは自身を指名した赤坂ドリブンズの運営会社である博報堂の社員なのだそうです。(現在は退社)
その事実を知ったときに『そんな理由で選手を選ぶの?』と、Mリーグの理念を疑わざるを得ない状況に陥りました。
ドラフトという制度において実力以外で選手を選ぶなんて、もはや競技とは言えません。

そしてその後1巡目で俳優の萩原聖人さん(直前に日本麻雀プロ連盟に所属)が選ばれたときは、呆れてものも言えませんでした。

園田賢プロが博報堂の社員というのはネット上の噂話で、実際は別の会社に勤める社員だったそうです。
ここで園田賢プロに関する記載内容を撤回するとともに、間違った情報を記載したことについて謝罪致します。m(_ _)m

2022年10月5日

それでも1年目は1/3ぐらいの放送は観たのですが、2年目に至っては今日に至るまで1回も放送を観ていません。
それは、2年目に行われた主に女流プロを対象としたドラフトが酷いを通り越していたからです。
あまりに実力無視で見た目重視の人選で、

岡田紗佳プロ
丸山奏子プロ

という実績を伴わない女流プロが選手として指名されました。
別に岡田紗佳プロや丸山奏子プロが嫌いというわけではありません。
岡田紗佳プロなどは、プロになる前の日本プロ麻雀連盟の練習会のときからずっと見ているのですから、思い入れも人一倍あります。
しかしその点を考慮しても、もっと実力のある女流プロは確実にいるはずです。
いくら何でも実力軽視すぎなこの人選には怒りすら覚えました。
麻雀というゲームは運要素が強く実力が分かりづらいという点を考量しても、現在のMリーグの選手構成は滅茶苦茶であると指摘せざるを得ません。

おそらくMリーグのこういった人選に不満を持つプロ雀士は多数いるはずです。
しかしMリーグで盛り上がっているところに水を差すためか、麻雀界から批判を言いずらい雰囲気になっているようにも感じ、それもなんだか気持ちが悪い気がしてなりません。
本来、真剣勝負の競技だったら実力98、知名度1、見た目1ぐらいの割合で選手の選考を決めるもので、実際にどの競技もそうやって決めていると思われます。
野球のドラフトで見た目の良さで選ばれるなんて例はほとんどありませんし、野球の実力と選手の知名度はほぼ比例しています。
一方、Mリーグは、感覚的に実力33.3、知名度33.3、見た目33.3ぐらいの割合で選んでいるように思えます。
こんな実力無視のリーグ戦しか作れないMリーグに携わっている人には、ハッキリ言って競技性をもったプロ麻雀の組織を作ることは不可能です。
そしてこのようなプロ組織は、遅かれ早かれ潰れると思います。

実際に、プロの競技団体は過去に何度も現れては消えるを繰り返してきました。
一例を挙げるなら、キックの鬼と呼ばれた沢村忠の活躍で一大ブームを巻き起こした『日本キックボクシング協会』。
もっと最近の例では、化粧品会社のDHAがスポンサーとなり独立した女子のプロボウリング組織『日本女子ボウリング機構(通称:LBO)』、野球の独立リーグ『関西独立リーグ(初代)』なども早い段階で消滅してしまっています。
海外(アメリカ)に目を広げれば、映画にもなった女子のプロ野球リーグや、バスケットのABA(現在ある独立リーグとは違う)なども消滅の憂き目にあっています。
更にエンターテイメント色の強いローラーゲームなんてものもありました。
このローラーゲームは一時大いに盛り上がりましたが、次第に人気は低迷していき、今ではその存在を知っている人も少なくなっています。
このように、競技の理念やコンセプトがしっかりしていないプロ組織は、基本的につぶれるのです。

かつて大流行したK-1では、スター選手を無理やり勝たせるため判定の操作やルール無視を繰り返し、その結果一時的な人気を得ることはありましたが、コアなファンや競技者などに見限られ崩壊していきます。(現在のK-1は別組織)
エンタメ志向なMリーグも、何か問題があればファンは一気に離れるかもしれません。
そもそもMリーグは、AbemaTVが手を引いたらその瞬間に終わってしまう可能性も高く、そのAbemaTVの経営はそこまでうまくいっていないと聞きます。
また、今年度の冠スポンサーである朝日新聞の記者が賭け麻雀をして問題になったことも記憶に新しい出来事です。

以上のことから、Mリーグは1日も早く活動停止することが競技麻雀界にとってプラスだと私は思います。
今は麻雀界が盛り上がっているように思えますが、バブル崩壊後に起こった日本の状況を考えれば、一時的な興隆がどれほど長い低迷を生むかは一目瞭然です。
傷は浅いうちのほうが治りが早いものなので、Mリーグの運営にかかわった人(選手は除く)が麻雀業界から離れ、1日も早く麻雀界(競技麻雀界)が正しい方向に進んでいくことを期待するばかりです。

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コメント

  1. アホキラー より:

    数える程も見られていないブログでも嘘書くんはやめとき。園田は指名当時、博報堂やなくてコネクトの社員やで、今はやめてるけど。

  2. より:

    Mリーグがゴミなのは同意だけど
    赤ドラが運ゲーなんだーって昭和の麻雀プロ(笑)の思考やん

  3. ピーコ より:

    意外と誰も指摘しないので金本知憲選手ですよ!まぁ山本浩二選手でも全体で5番目ぐらいのレジェンドなので言いたいことは分かります。
    エンタメに振り切れてるかというと、現状日吉さんみたいな実況が頑張っているだけなので、どっちかといったら団体の垣根を超えた、その年の各団体のタイトルホルダーを数百試合戦わせるリーグ戦みたいな最強戦の続きみたいなのが見たいんですけど、厳しそうですね。

  4. 山田太郎 より:

    素朴な疑問ですが、Mリーグの優勝にどれほどの価値があるのでしょうか。
    (私がよくサッカーを見るので、サッカーの例で失礼します)
    サッカーの場合、Jリーグでも海外でも一部降格があるため、どのチームも一部に残ることに必死です。集客力もメディアへの露出、スポンサーの広告効果、スタジアムでの収容人数にも差が出ますのでチケット収入も遥かに落ちます。当然、選手の年俸も落ちます。海外サッカーのUEFAチャンピオンズリーグに関しては、チームへの収入も半端じゃないです。(詳細は伏せますが)
    サッカーに関しては、スポンサーもチームも「勝つ」ことに最大の価値があるように見えます。だから数試合での監督解任などもよく起きます。(暴行事件などを起こした場合を除いて)

    以上のことより、勝つことを最優先にするスポーツリーグに比べて、Mリーグはみんなで仲良く盛り上げてるだけのお遊びリーグにしか見えません。(麻雀のイメージの刷新等、麻雀好きの私としても理念は素晴らしいと思います)
    ブログ主の方が期待する強者が集うリーグにするには、Mリーグ自体の力が貧弱、また、リーグの力を強くするには、麻雀の人気や知名度、スポーツとしての魅力が貧弱なのかもしれませんね。(お金を出してくれる企業や人が少ない。市場としての価値が低い。)
    と、考えると、Mリーグが仲間内でわいわい仲良しこよししているのは成長の1段階と取れなくもないです。(いつ本当のプロリーグとして羽ばたくかは不明ですが)

  5. 山田太郎 より:

    (追記です)
    ちなみに、ブログ主さんは運要素を排除した麻雀が見たいようですが、Mリーグについては赤あり裏ありのルールの方が絶対にいいと思います。理由はそっちのほうが見てて楽しいから。(という理由でMリーグ創設者の方々も考えたことでしょう)
    人気がないプロリーグは絶対に育ちません。麻雀というスポーツは現時点で、人気も認知もまだまだで、むしろスポーツ枠で残れるかどうかという段階でしょう。興味があればスポーツビジネスの勉強をされるとよいと思います。(私もかなり読み込みました)

    長文失礼いたしました。

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