記録を争う競技(陸上競技、競泳、フィギュアスケートなど)を除き、世の中にある多くの競技は2人あるいは2チームで争うことがほとんどです。
野球、サッカー、相撲、柔道、将棋、オセロ・・・
これらの競技は、自身の勝利に近づくことが相手の敗北に近づくこととイコールなので、運ではなく実力が勝敗に反映されやすくなります。
しかし4人勝負の麻雀は勝負の綾が複雑となり、実力と結果が直結しづらくなります。
例えば、オーラスで3位の上家が裏ドラを期待して1位の下家からロン和了りをするも裏ドラは乗らず、結果2位だった自分が1位になるみたいな“棚からぼた餅的な勝利”も、麻雀をしている人なら経験があるかと思います。
2位争いや3位争いもある麻雀では自身と関係のない勝負で順位が上がったり下がったりすることがあるわけですが、自分と関係のない勝負で得た順位など運以外の何物でもありません。
それどころか、麻雀はルールを一切知らない人がプロ雀士3人と一緒に打っても、半荘1回なら最下位にならない可能性すらあるのです。
このように、麻雀が4人勝負であることは麻雀の運要素を高める要因となっています。
と言っても麻雀を2人でやるわけにもいかないでしょう。
ただ、上記したように極めて運により決まりやすい順位を更に明確化するような順位点はいらないと思います。
そもそもオカ(トップ賞)やウマ(順位点)は麻雀をギャンブルとして成立するためのルールであり、競技麻雀で積極的に取り入れるものではない気がします。
そこで私は『麻雀から運要素を減らす⑧ ウマ・オカの調整、または廃止』にて、オカウマを完全に無くし完全に素点勝負にする案を提示しました。
運要素という点で考えれば、素点勝負に特化したほうが麻雀の質は上がるかと思います。
ただし順位点をなくしたところで麻雀が4人で行う競技である以上この問題の根本的な解決にはならず、前回同様にこの問題も解決は難しくなっています。
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