ロシア人は、なぜちょっとした批判に対し過剰に反応するのか?

国際的問題
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前回、ロシアYouTuberをまとめた記事を書きましたが、このロシア人YouTuberについて気になる点があります。
それは、ロシア人YouTuberが批判的なコメントに対して過剰に反応することです。
YouTubeで活動していく限り多少の批判は仕方がないわけですが、ロシア人はそれが許せないようなのです。
場合によっては、批判とも思えないようなコメントすらもSNSで取り上げ、失礼だと激しく反論したりもしています。(他人が行ったYouTubeのコメントをSNSで晒すこともそこそこ失礼だと思うのだが・・・)

このことは、当然、個人的な資質も関係しており、日本人でも批判に対して激しく反応する人はいます。
しかし、ロシア人の場合はその比率が桁違いに高いように感じるのです。
おそらくこのことは、ロシア人特有の何らかの問題に起因しているものと思うので、以下で考えていきます。
※日本人の私がロシア人の文化的な部分を理解することは難しいので、その部分の考察は省きます。

以前の記事で、世界各国の評判の良さに関する意思調査を調べたことがありましたが、結果ロシアは、イラク、イラン、ナイジェリアに次ぐ下から4番目という結果でした。(調査は、G8国の国民を中心にGDPと認知度の高い55カ国が対象)

日本人はロシア人が好き? 世界各国の対ロシア関係
いろいろな国の人の意見をまとめる海外の反応サイトを見ていると、政治イデオロギー的な意見の対立がどうしても生まれてしまう様子が分かります。 特にロシア人と他の国の人々の中での対立が目立ちます。 冷戦時代に社会主義側の盟主だったソ連...

この結果を見れば分かる通り、ロシアは世界の国々にとってかなり評判の悪い部類の国となります。
おそらくヨーロッパなどの国々では、ロシアに対し未だに旧ソ連のイメージが残っているのでしょう。
かつてヨーロッパの西側諸国では『NATO』という軍事同盟を築き、ソ連を中心としたヨーロッパ共産圏の軍事同盟『ワルシャワ条約機構』と激しく対立していました。
このように、ヨーロッパの主要国は長い期間ソ連を仮想敵国としてきたため、ソ連の後継国であるロシアに対しても、そう簡単に悪いイメージは脱却できないものと思われます。
また近年のロシアをみても、プーチン大統領が2000年から実質的に独裁体制を築いており、民主主義国家の感覚からすると警戒心をもたざるを得ない国となっています。
つい先日も、ロシアにおける野党勢力の指導者『アレクセイ・ナワリヌイ』氏が意識不明の重体となり、政府により粛清されたのではないかと噂になっているほどです。
いずれにせよ、2020年の現在においてもロシアという国は世界の国々とってまだ恐怖感の残る国家であり、正に“恐ロシア”なのです。

世界各国からこのようなイメージをもたれているロシア国民が、外国人に対し反発心を強く持つことはある意味当然な話で、ロシアの対外的なイメージについて反論することは、ロシア人にとって当たり前になっている可能性も考えられます。
特に海外で活動するロシア人には、この傾向が強く出てくることでしょう。
例えば、日本在住のロシア人に対して、

スパイですか?

などと冗談で言ったりすると、予想以上に怒った反応を示したりします。
自分だったら『そのことは内緒にしておいてねw』と冗談で済ますでしょうが、必要以上に批判を受けることが日常茶飯事になっているロシア人にとっては、こういった冗談めいたことにも過剰に反応し、もはや反論することが癖がついているのかもしれません。
以上のことを踏まえ考えると、日本人はロシア人と接する際に他の外国人以上に気を使う必要があるでしょうし、ロシア人側は必要以上に他人の言葉をネガティブに捉えることは避けるべきと言えます。

これが私の考えたロシア人が批判に対して過剰に反応する理由ですが、実際にはもっと複雑な事情が絡み合っていると思われ、この問題はそう簡単には解決できないのかもしれません。

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