ロシアのウクライナ侵攻について、ロシア国内では政府による激しい情報統制とプロパガンダが行われているわけですが、この影響によりロシア人は思った以上の洗脳状態にあるようです。
インターネットとSNSの時代においてにわかに信じがたい事実ですが、このことは日本で活動するロシア人YouTuberが声を揃えて主張しています。

こういったロシア人の洗脳を解くべく、この場で今までのプーチン大統領の発言と現在のウクライナで起こっていることの矛盾点を列挙していきたいと思います。

なぜロシアは国際社会から制裁受けているのか？

もしロシアが正しいことをしているのなら他国から非難されるはずはなく、経済制裁などもされるわけもありません。
しかし実際は前例がないほどの激しい経済制裁を受け、国内の経済は大混乱しています。
ロシアに対する非難や経済制裁を行っている国は1国や2国ではなく、世界中のほとんどの国がロシアを非難し経済制裁に参加する国も多数に及びます。
こういった状況に対し、ロシアだけが正しく他の全ての国が間違っているなどという理論が正しいと言えるでしょうか？

なぜロシア単独で軍事作戦を実行しているのか？

もしロシアのウクライナ侵攻が正しい行為であるのなら、国連決議にかけて国連軍として全方位からウクライナへの攻撃を仕掛けるべき話です。
しかし実際はロシアは単独でウクライナに対して攻撃を行っています。
これは、現在のロシアが行っている戦争が正しくない証拠なのではないでしょうか？

なぜドンバス地域のロシア系住民を戦争前に移住させなかったのか？

もしプーチン大統領が言うようにドンバス地方でロシア系住民が虐げられていたというのなら、戦争するよりも前にロシア国内に難民として受け入れればいいはずです。
ロシアは世界で一番の広い国土を有し、土地は十分に余っています。
難民の受け入れには費用がかかるかもしれませんが、戦争にかかる費用よりはマシですし、何より言葉が通じる人たちなのですから普通にロシア社会にも馴染むはずで、直ぐにでも労働者として働くことも可能です。
にもかかわらず、いきなりウクライナに対し全面戦争を仕掛けたロシアの行為は、ドンバス地方のロシア系住民を救うことに繋がっていると言えるでしょうか？

なぜ最初からドンバス地方以外の場所を攻撃対象としたのか？

ロシア軍は侵攻開始直後から、ウクライナの首都であるキエフなどといった都市を攻撃対象としています。
問題はドンバス地方のロシア系住民が虐げられていることだったはずなのに、いつの間にウクライナ全土に対する問題に発展したのでしょうか？
そもそもプーチン大統領はウクライナ周辺に軍隊を集結させた際に、あくまで軍事演習のための行為でありウクライナへの侵攻はないと説明していたのではないでしょうか？

なぜハリコフを攻撃対象としたのか？

ハリコフは歴史的にロシアの影響が強い地域で、ロシア系住民が多く住む都市として知られています。
そんなハリコフは、現在ロシア軍の激しい攻撃により廃墟状態となっています。
ウクライナに住むロシア人を守るはずの戦争だったはずなのに、なぜロシア軍はロシア系住民が多く住む都市を激しく攻撃するのでしょうか？

なぜドンバス地方で激しい戦闘が継続しているのか？

プーチン大統領は、ドンバス地方が新ロシア派のロシア系住民が住む土地でウクライナには属さないとして独立を承認しました。
もしドンバス地方が本当に新ロシア派が住む土地だったら、侵攻してきたロシア軍は住民に大歓迎されてウクライナの駐留軍は一気に総崩れとなるはずです。
しかし、戦闘開始から1ヶ月が経過した今でもマリウポリでは激しい戦闘が起こっています。
これは市街地でのゲリラ戦が起こっていると思われるのですが、普通に考えて新ロシア派が住む地域でウクライナ軍が自軍よりも遥かに強力なロシア軍を相手に1ヶ月も戦闘を継続出来るわけがありません。
この事実は、ドンバス地方に住む多くの人が新ロシア派ではなく反ロシア派で形成されているということなのではないでしょうか？

なぜロシアにウクライナ難民は来ないのか？

現在、ウクライナの難民はポーランドを中心とした西側にある国々へと国外脱出を図っています。
もしロシア軍が、プーチン大統領が言うようにウクライナの国民をネオナチ勢力から救うために行動しているいるというのなら、当然、ウクライナの民衆はロシアあるいはその協力国であるベラルーシに向かって逃げていくはずです。
ウクライナ人はロシア語が話せるので、言葉の通じないポーランドなどの国より本来はロシアのほうが暮らしやすいのです。
にもかかわらず、なぜウクライナ人はロシアから離れようと西へ西へと向かって移動をしているのでしょうか？

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