大谷翔平のDH部門ファン投票によるオールスターゲーム選出について

スポーツ・競技
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メジャーリーグのオールスターゲームに大谷翔平選手がDHのファン投票で選出され、アメリカで議論が起こっています。
なぜ議論になっているかというと、アストロズ所属のヨルダン・アルバレス選手がDHとして極めて良好な成績を収めているからです。
では、今日までの大谷選手とアルバレス選手の打撃成績を見比べてみましょう。

大谷翔平の打撃成績
打率:.256
本塁打:19本
打点:54点
盗塁:10個
OPS:.833

ヨルダン・アルバレスの打撃成績
打率:.306
本塁打:26本
打点:60点
盗塁:0個
OPS:1.058

※OPSは出塁率と塁打率を合わせた数値

以上を見れば分かる通り、盗塁を除く全ての部門でアルバレス選手は大谷選手の打撃成績を上回っています。
現在の野球で最も重要な打撃の指数として扱われるOPSに関しては、現状、アルバレス選手がメジャーリーグ全体の1位なのです。
そんなアルバレス選手がオールスターゲームのファン投票に選出されないのですから、議論になることも当然です。

しかし、大谷選手はただのDH選手ではなく投手としても活躍しています。
投手の活躍を加えれば、大谷選手はアルバレス選手に負けないような成績を残しているめ、今回のファン投票では大谷選手が勝利を収めました。
ただメジャーリーグのファン投票は野手のみのはずで(投手は選手間投票とリーグ推薦によって選出される)、投手の成績を加味するべきかどうかの判断は難しい部分があります。
以上のように、この議論は大谷選手が野手と投手の二刀流という特異な存在であることが原因となっているわけです。

では、ここで2022年におけるアメリカンリーグの月間最優秀選手(月間MVP)と月間最優秀投手をご覧ください。

月間最優秀選手 月間最優秀投手
4月 ホセ・ラミレス(ガーディアンズ) ローガン・ギルバート(マリナーズ)
5月 アーロン・ジャッジ(ヤンキース) マーティン・ペレス(レンジャーズ)

6月 ヨーダン・アルバレス(アストロズ) ディラン・シース(ホワイトソックス)

月間最優秀投手を別途設けているため、メジャーリーグでは月間最優秀選手(MVP)は野手から選出することが慣例となっています。
つまりは野手部門のMVPと投手部門のMVPがあるということです。
しかし、本来の月間最終選手はこうあるべきです。

月間最優秀選手 月間最優秀投手 月間最優秀二刀流選手
4月 ホセ・ラミレス(ガーディアンズ) ローガン・ギルバート(マリナーズ) 大谷翔平(エンゼルス)
5月 アーロン・ジャッジ(ヤンキース) マーティン・ペレス(レンジャーズ) 大谷翔平(エンゼルス)
6月 ヨーダン・アルバレス(アストロズ) ディラン・シース(ホワイトソックス) 大谷翔平(エンゼルス)

二刀流である大谷選手は、野手に限定した最優秀選手としても、投手に限定した最優秀投手としても計ることの出来ない存在です。
大谷選手の成績をしっかりと評価するのなら、上記のように二刀流部門の最優秀選手枠を設けなければなりません。
そして大谷選手は、今年はおろか、今までもこれから先もこの月間最優秀二刀流選手を獲得し続けます。
つまり、大谷翔平という野球選手は毎回月間MVPに該当するような賞を獲得し続けるほどの選手であり、既存の価値観で計ることは不可能なのです。

それが、アルバレス選手が極めて好成績を残しながら大谷選手にファン投票で負けた原因ですし、昨年に打率.311、本塁打48本、打点111点という好成績を残したブラディミール・ゲレーロJr.選手がMVPの1位投票を1票も獲得できなかった原因でもあります。
もしアルバレス選手の成績をしっかりとファン投票に反映させたいのなら、大谷選手以外に該当者がいないことを覚悟で二刀流枠を設けなければなりません。

大谷選手の存在は、メジャーリーグの概念を変え実際にいくつかのルール変更も行われました。
そんな大谷選手の登場により、メジャーリーグはこれから先も様々な問題に直面するかもしれませんが、それもまた嬉しい悲鳴なのかもしれません。

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