韓国系の海外の反応サイトで、日韓における輸入車の話題が取り上げられていました。
その内容は、韓国では日本車が売れるのに日本で韓国車が売れないという韓国人の不満で、最近の日韓関係悪化と関連付けられて語られていました。
2018年の韓国自動車市場における輸入車のシェアは14.4%で、その内17.3%が日本車となります。(参照データ:自動車販売台数速報 韓国 2018年)
一方、日本で2018年に売られた韓国車はたったの5台です。
こういった不均衡な状況について、韓国人は不公平ではないかと疑問を呈しているのです。
今回は、この問題について日本人的な感覚で答えていきたいと思います。
まずは、日本における輸入車の状況と、日本人の輸入車のイメージについて考えます。
日本の自動車メーカーの存在
日本には、自動車の完成車メーカーが、
・トヨタ
・ホンダ
・日産
・マツダ
・スバル
・三菱
・スズキ
・ダイハツ
・いすゞ
と9社もあり(いすゞはほぼトラックメーカーで、ダイハツはトヨタ傘下、三菱は日産傘下だが)、乗用車からスポーツカー、軽自動車から高級車までありとあらゆるタイプの車が揃っています。
そのため、わざわざ他の国の車を買う必要性がありません。
※しかし近年は企業のグローバル化の影響からか日本でも輸入車も増えてきており、昨年度は過去最高となるシェア9.2%を輸入車が占めるようになっています。
日本での外車のイメージ
上記したように、日本は古くから輸入車を必要としていなかった関係で、わざわざ輸入して利益が出る車は高級車だけでした。
そのため、日本人は『外車=高級車』というイメージを強く持っています。
実際に日本で売れている輸入車の50%以上は400万以上の高級車となり、それ以外では際立った特徴のある車(ミニクーパーなど)が比較的よく売れるようです。
韓国の車メーカーは、基本的に低価格帯の普及車に主軸を置いているわけですが、日本人はこういった車を輸入車から選ぶということをほとんどしません。
以上のことから、韓国車が日本で売れない理由は、
韓国車をわざわざ買うくらいなら日本車を選ぶ
の一言に尽きます。
これは不公平でも何でもなく、市場原理の結果です。
アメリカ車も、関税が0なのにもかかわらず日本ではほとんど売れていませんが、たまに日本は車の関税を下げろなどと文句を言ってくる無知な大統領も出てくるそうです。Σ(゚Д゚)
いずれにせよ、市場原理で売れないものについては、文句を言われてもどうすることもできません。
そもそも日本で韓国車が年間5台しか売れないのは販売店がないからで、韓国の自動車メーカーは日本であまりにも売れずに撤退しただけの話です。
これも当然、市場原理の結果であり、どうしても日本で韓国車を売りたいのなら韓国の自動車メーカーが日本に再上陸する必要があります。
それをしていない以上、文句を言うなら日本にではなく、自分の国の自動車メーカーにしたほうがいいかと思います。
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