日本のニュースサイトで韓国が(経済的に)滅ぶと言われていたことに韓国人が反応し、そのことが韓国系の海外の反応サイトで取り上げられていました。
確かに日本のインターネットなどを見ていると『韓国は滅ぶ』という言葉を目にする機会がよくあります。
韓国が経済的に滅ぶという話は事実なのでしょうか?
このことを考える前に、まずは日本の経済状況を考えてみます。
日本の国民1人当りのGDPは2000年の2位を筆頭に下がるばかりで、現在は28位と先進国の中位圏まで下がっています。
こういった現状から、国民1人当たりのGDPが韓国や台湾に追いつかれるのも時間の問題だと主張する経済の専門家もいるようです。
以下のリンクにあるグラフを見れば、韓国や台湾が日本の1人当たりGDPに迫っていることがよくわかります。
韓国は2008年から2009年に通貨危機がありましたが、その後も順調に経済発展してきたわけで、現状を見れば、滅んでいるのは数十年にわたってほとんど経済発展していない日本と言えるかもしれません。
こういった状況からか、韓国では日本のことを『既に滅んだ国』などと言う人が多々存在します。
しかし、日本は現在でもGDPが世界3位で、世界的に有名な企業や産業も多数あることは日本人のみならず世界中の人が知っているはずです。
韓国は朝鮮戦争があった関係でベビーブームが日本より10年程度遅れており、これから本格的な高齢化社会が始まります。
更に、韓国の出生率は世界最低で3年連続で1以下となっています。
人口を保つためには出生率が2.1程度必要とされていますが、韓国の出生率はその半分をも大きく下回り、国際的に低いと言われ続けてきた日本と比べても遥かに低い出生率となっているのです。
日本の経済が失速した理由には少子高齢化の問題があるわけですが、今後の韓国は日本以上の少子高齢化になると思われ、経済的にも厳しい状態になっていくことが確実視されています。
つまり、日本も韓国も経済に関する問題を抱えているわけです。
にも関わらず、なぜ自国の心配をするのではなく、他の国を『滅ぶ』とか『滅んだ』などと言うのでしょうか?
結局のところ、これは自国の保守層(日本の嫌韓主義者や韓国の反日主義者)に対してウケの良い内容を書いているに過ぎずのです。
こういった記事を読んで自己満足している人が一定数いること自体が、経済的な問題に繋がっているようにも思えます。
普通に考えて、日本人は韓国よりも日本の心配をするべきでしょうし、韓国人は日本よりも韓国の心配をするべきかと思います。
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