祝・鹿島アントラーズACL優勝! JリーグとKリーグの実力比較とアジアにおけるJリーグの今後

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AFCチャンピオンズリーグ2018にて、日本の鹿島アントラーズが優勝しました。
このことは海外の反応サイトでも話題になっているようです。

昨年のアジアチャンピオンズリーグでも日本の浦和レッズが優勝しており、近年のアジアチャンピオンズリーグでJリーグ勢の活躍が目立ちます。
しかし、例のごとく韓国系の反応サイトを見ると、日本のJリーグより韓国のKリーグ(韓国のプロサッカーリーグ)のほうが実力が上という主張がされているのです。
ということで、ここで2002年/2003年から始まった現在のアジアチャンピオンズリーグの歴代優勝チームを見ていきましょう。

【アジアチャンピオンズリーグ優勝国】
2003年:アル・アイン(UAE)
2004年:アル・イテハド(サウジアラビア)
2005年:アル・イテハド(サウジアラビア)
2006年:全北現代モータース(韓国)
2007年:浦和レッズ(日本)
2008年:ガンバ大阪(日本)
2009年:浦項スティーラース(韓国)
2010年:城南一和天馬(韓国)
2011年:アル・サッド(カタール)
2012年:蔚山現代(韓国)
2013年:広州恒大(中国)
2014年:ウェスタン・シドニー(オーストラリア)
2015年:広州恒大(中国)
2016年:全北現代モータース(韓国)
2017年:浦和レッズ(日本)
2018年:鹿島アントラーズ(日本)

以上のように2017年・2018年と浦和レッズと鹿島アントラーズの日本勢が連覇するまでは、アジアチャンピオンズリーグの優勝回数は韓国が5回に対し日本は2回だったので、韓国側はこの事実をもってJリーグよりKリーグのほう実力が上、または日本人より韓国人のほうがサッカーが上手いなどという主張をしていました。
しかし、日本のチームがアジアチャンピオンズリーグであまり勝てなかったのは理由があるのです。

それは、賞金額です。

賞金額は時代と共に変化していくので一概には言えないですが、2018年のアジアチャンピオンズリーグの優勝賞金が400万ドル(日本円に換算すると4億5000万円程度)と、それにプラスして試合補助金(アウェー遠征費)、パフォーマンスボーナス(勝利賞)、参加賞(勝ち上がり賞)といったボーナス分が最大で100万ドル程度入ります。
この分のいくらかはチームではなく統括組織(日本の場合はJFAかJリーグ)に持っていかれるため、チームが得る額は多少減額されます。

一方、2018年のJリーグ(J1)の優勝賞金は3億円で、更に理念強化配分金として総額15億5000万円がプラスされます。
以上のように、Jリーグで優勝した場合に得られる総額は20億円にも届く勢いで(均等配分金を含めれば実際に20億円を超える)、アジアチャンピオンズリーグとは桁違いの額なのです。
ただし、この金額は2017年から10年間2100億円で契約した動画配信サービスの『DAZN』によるもので、2016年の優勝賞金はチャンピオンシップの勝利ボーナスを含め1億5000万円から2億8000万円でした。(2シーズン制で賞金制度が複雑だったため賞金額に幅がある)
アジアチャンピオンズリーグも2017年までは優勝賞金が300万ドル、2015年までは150万ドルで、ボーナス部分も今より少額だったので、Jリーグの優勝賞金と大きな違いはありません。
むしろ、日本国内にあるJリーグ以外のカップ戦(天皇杯など)の賞金も含めると、アジアチャンピオンズリーグよりも日本国内で得られる賞金額のほうが多いくらいで、Jリーグチームにとってアジアチャンピオンズリーグはそこまで魅力がないのです。

韓国のプロサッカーリーグであるKリーグの優勝賞金は、日本円換算で5000万円程度の5億ウォン、2011年までは3億ウォンだったため、当然、Kリーグチームは国内リーグよりアジアチャンピオンズリーグのほうに力が入ります。
アジアチャンピオンズリーグは国内のリーグ戦やカップ戦と同時進行するため、選手の負担分散のためチーム的にはどちらかに主軸を置かざるを得なくなるわけですが、得られる賞金を考えればJリーグのチームが国内リーグに主軸を置く傾向が強くなるのは当たり前な話です。
以上のように、アジアチャンピオンズリーグで強いことは、下手をすると国内リーグが貧弱であることの裏返しにもなりかねません。

本家のチャンピオンズリーグであるUEFAチャンピオンズリーグ(ヨーロッパのチャンピオンリーグ)は、優勝すると100億円を超えるお金を手に入るため、国内リーグ以上の盛り上がりを見せますが、アジアチャンピオンズリーグは、国内リーグの賞金が高いチームにとってそこまで本気になれない大会なのです。
※ヨーロッパの主要な国内リーグでは、UEFAチャンピオンズリーグで優勝する以上の賞金+分配金を得られる場合もありますが、優勝した場合とそれ以外の差が小さいようです。一方、UEFAチャンピオンズリーグは勝ち上がり方式なので、勝つたびにどんどん賞金が上昇するシステムとなっています。

では、なぜJリーグチームが近年においてアジアチャンピオンズリーグで勝てるようになったのでしょうか?
それは、日本サッカー協会とJリーグが2013年から発動した『ACLサポートプロジェクト』によるものが大きいようです。
この『ACLサポートプロジェクト』におり、アジアチャンピオンズリーグに出場するチームの国内での試合日程の調整や遠征費の補助などがされます。
そして2017年に浦和レッズが優勝するまで金額が公表されてきませんでしたが、日本サッカー協会からアジアチャンピオンズリーグの成績により、ベスト16入りで1000万円、ベスト8入りで3000万円、ベスト4入りで4000万円と最大8000万円の奨励金がチームに支給されていることもわかりました。
このベスト4進出までに奨励金を出すシステムはとても効果があると思われます。

実は、先ほど説明したアジアチャンピオンズリーグの優勝賞金には更なるボーナスがあります。
それはFIFAクラブワールドカップに出場することで得られる50万ドルから500万ドルの賞金です。
この賞金も加算されるため、アジアチャンピオンズリーグで優勝するとそれなりの賞金額になるのですが、準優勝やベスト4止まりだと著しく賞金額が下がり、そこにいくまでのモチベーションはなかなか上がりません。
そのため、『ACLサポートプロジェクト』でベスト4まで奨励金を出してモチベーション上昇させ、それ以降のモチベーションは優勝が懸かってくるので自然と維持されるのです。

このような『ACLサポートプロジェクト』の影響の他に、2017年以降のJリーグは、前記した『DAZN』の影響で全チームの資金繰りが良くなり、国内リーグとアジアチャンピオンズリーグの2つのリーグを戦えるだけだけのチーム態勢が整えられている可能性も考えられます。
いずれにせよ『DAZN』と契約した現在のJリーグは、アジアの中では圧倒的な存在になる得る可能性を持つことになりました。
中国マネーによる莫大な資金を持つ『中国スーパーリーグ』も侮れませんが、肝心の中国人のサッカーレベルが低い他、リーグの成熟度も低く、また政治体制的な不安を感じる外国人選手も多いようです。
以上、JリーグとKリーグの差は、今後(DAZN契約期間は)より一層広がっていくことは間違いないものと思われます。

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コメント

  1. 匿名 より:

    下手なサッカーサイト以上の分析力だな・・

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