日本人の海外(外国)に対するイメージとパスポート保有率について

国際的問題
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先日発表された2022年現在の日本人のパスポート所持率が17%だったことが海外の反応サイトで話題になっています。
他の国におけるパスポート保有率の最新データはよく分からなかったのですが、新型コロナウイルスの影響前2019年時点で、アメリカは44%、日本と同じ島国のイギリスは76%、お隣の韓国は44%という情報を得ることが出来ました。
日本は同じ2019年のデータで24.4%だったそうなので、元々パスポートの保有率が他の国と比べて低かったようです。

この問題について日本の経済が低迷していることが原因と考える人もいるようですが、日本の経済が最高潮に良かったバブル絶頂期(1989年)の出国者数が9,662,752人だったのに対し、新型コロナウイルスの流行直前だった2019年の出国者数は20,080,669人と倍以上になっているので、経済的な理由で日本人が海外旅行に行かなくなったというわけではありません。

1度発行されれば更新を続ける人が多いパスポートの保有率は、現在だけではなく過去の経済状況にも影響されます。
若者に対するパスポートの発行数が近年低下していることは事実で、現在のパスポート保有率低下に経済的な問題が全くないわけではありません。

どうやら日本人は、そもそも海外旅行に行きたいと思わない国民性のようです。
この国民性が構築された理由は、日本が島国であることや日本人が英語が苦手ということも大きいのでしょうが、日本人は海外に対してあまり良いイメージを持っていない確率が高くなっています。
日本人が描く海外のイメージは、

・治安が悪く危険
・街が汚い
・店員の接客態度が悪い

などというネガティブな感情が強く、特に治安の懸念はなかなか払拭出来ていない模様です。
このことは、裏を返せば日本の社会が素晴らしいということにも繋がります。

もう1つ日本人が海外に行きたくない理由に、チップの存在があるかもしれません。
これは余計なお金を支払いたくないなどという話ではなく、チップ文化に全く触れたことがないに等しい日本人(海外旅行へ行ったことない日本人)にとっては、チップのルールがよく分からず非常に煩わしさを感じるのです。
チップの文化がない国は、中国、韓国、シンガポールなどがありますが、日本は中国や韓国と政治的な対立がありますし、シンガポールは小さな都市国家なのでそこまで多くの人が訪れる国ではないので、行きたいと思う外国の選択肢に入らない可能性が考えられます。

台湾も基本的にチップの文化はないが、10年ほど前に政府(台湾観光局)主導でチップ文化を根付かせようとした動きがあった。

日本人が海外旅行に行かないもっと大きな理由としては、日本国内の観光地が十分発展しているということもあるのかもしれません。
一昔前の日本では『旅行=温泉』というイメージも定着しており、温泉のない海外へ旅行に行くことに意味を見出さないような人も高齢者を中心に多くいると予想されます。
このように日本人のパスポート保有率が低い理由は様々考えられますが、結局のところ日本人にとって海外旅行が魅力的でないということに集約されるかと思われます。

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