日本社会におけるハーフの扱いと西洋偏重主義

社会問題
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ここ最近、バスケットボールの八村塁選手や短距離走のサニブラウン・アブデル・ハキーム選手といった、日本人と外国人のハーフがスポーツ界で活躍しており、海外の反応サイトでも度々話題となっています。
その他にも、

2018年の全米オープンを制したテニスの大坂なおみ選手
リオオリンピックの4×100mリレーで銀メダリストを獲得したケンブリッジ飛鳥選手

など、スポーツの世界で日本人ハーフの活躍が目立ちます。

アメリカはもちろん、南米やヨーロッパなどは多民族国家になっていて、ハーフに対してあまり意識はないかもしれませんが、日本はほぼ単一民族の国家なので、ハーフの活躍はかなり話題になります。
特に黒人系とのハーフの場合は、日本人的にどうしても外見的な特徴が目立ってしまうため、話題を呼びやすくなるようです。
八村塁選手の場合は元々日本生まれの日本育ちですし、NBA自体が黒人社会となっているので、ハーフという問題が大きな話題とはなっていませんが、大阪なおみ選手の場合はアメリカ育ちで日本語も得意でなかったため、ハーフに関する問題が大きく取り沙汰されました。
こういった話題は日本人とは何なのかという難しい問題にまで発展し、日本国内はもちろん海外でも様々な議論を呼ぶこともあります。
今回は、こういったハーフに対する日本人の意見を書こうと思ったのですが、正直、私自身がハーフに対する明確な答えを持ち合わせていないのが現状です。

しかし、日本のハーフに関することで、前々から1つ気になることがありました。
それは、芸能界(特にモデル業界)におけるハーフの扱いについてです。
近年話題となったハーフの女性モデルを見てください。

・道端ジェシカ(アルゼンチン)
・マリエ(カナダ)
・ローラ(バングラデシュ)
・ダレノガレ明美(イタリア※)
・トリンドル玲奈(オーストラリア)
・マギー(カナダ)
・滝沢カレン(ウクライナ)
・藤田ニコル(ニュージーランド)
※()内は日本ともう片方の国籍及び人種
※ダレノガレ明美は、母親がイタリア人で父親が日本人とブラジル人のハーフ

こうやって並べてみると一目瞭然ですが、日本で活躍するハーフモデルは、ほとんど西洋系(白人系)とのハーフなります。(バングラディッシュ人も白人と同じ俗に言うコーカソイドに分類される)
スポーツの世界は実力主義なのでどの国とのハーフかは関係がありませんが(身体的特徴を考えればあるかもしれないが)、芸能界、特に美しさが追及されるモデルなどの業界では、東南アジアや黒人系のハーフはほとんど活躍していないのが現状です。

これは差別の問題というより、戦後における日本人の美意識の問題にあると思います。
日本では、戦後以降に西洋偏重主義が強く根付いていきました。
このようなことは日本に限ったわけではないのですが、日本人は白人を美しさの象徴にしているところがあるのです。
こういった西洋偏重主義が影響し、白人系のハーフがモデル業界で優遇されているのだと思われます。
実際問題、上記した女性モデル以外でも、日本で目立った活躍をしている女性のハーフモデルは、ほとんどは白人系のハーフになっています。

以上のようにハーフの問題を考えると、現在の日本社会における根本的問題点が見え隠れするのかもしれません。

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