原発処理水にみる日本にとっての水の価値

地理・国土
この記事は約2分で読めます。
<スポンサーリンク>

福島原発事故で生じた汚染水の処理について、日本の政治家などは処理された水はキレイで問題がないと発言しています。
事故を起こしているいないに関わらず、原発の処理水ではトリチウムという放射性物質が取り除けないのですが、福島原発の処理水はトリチウムの量を国の基準の40分の1となる1リットル当たり1500ベクレル未満まで薄めて放流しています。
この基準値は、世界保健機関が飲み水に設けているトリチウム量(1リットル当たり1万ベクレル)と比べても6分の1という低さです。

福島原発の処理水放流を問題視している中国人や韓国人の中には、そんなキレイな水なら日本国内で使えばいいと主張し、使わないことは(実際は)汚染されている証拠だと指摘する人もいるようです。
日本人として、この指摘は大きな違和感を覚えます。
ただ、中国人の中には水がキレイなら本気で放流せずに利用するべきだと考える人がいるのかもしれません。(韓国人は単純に日本を批判したいだけの可能性が高い)
国土の広い中国では水がとても貴重な地域もあるため、キレイな水を使わずに海に捨てることについて理解出来ないと考える人が一定数いても不思議はないわけです。

しかし日本は多湿で雨が多く、また国土の73%は山地で十分に水が蓄えられていいるため川を伝って常にキレイな水が流れくる状況にあります。
日本人にとって、水はタダに等しいものと認識されているのです。
そのため、たとえキレイであっても海辺にある水をわざわざ内陸部に運んで使うことに意味は見出だせないわけです。
普通に考えて、ほっといても川からキレイな水がどんどん流れてくるのに、ポンプなどの動力を使って海辺の水を内陸部まで運ぶことは無駄でしかありません。
以上のことから、『水を使わずに放流する=本当は汚染されている証拠』とは繋がらないわけです。

中国や韓国以外の国の人にも、水に対する価値観の違いから『水を使わずに放流する=本当は汚染されている証拠』と考えてしまう人がいるかもしれませんが、日本では水は空気にも等しい存在であるということを理解してもらいたいと思います。

<スポンサーリンク>
ブログランキング

↑ ↑ ↑
更新励みになりますので、毎日の応援よろしくお願いします。

コメント

Translate »