なぜ日本人は本音ではなく建前で会話をするのか?

歴史・文化
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日本人には『本音と建前』という外国人には理開し難い価値観があります。
これは日本のかなりディープな話なので、海外の反応サイトで話題になることは余りありません。
ただ、日本及び日本人のことをよく知る隣国の韓国人は、例外的に日本人の持つ本音と建前という価値観をネガティブな問題として取り上げることもよく目にします。
この『日本人における本音と建前』という問題について、私自身に明確な答えがなかったので今までスルーしてきたのですが、先日、ロシア人のダーシャさんがYou Tubeでこの話題について語っていたので、今回思い切って取り上げることにしました。

【ロシアにも本音と建前文化が?!なぜロシア人は笑わないのか】ロシア人の私が日本に来て難しかったこと

上記の動画の中で、日本学のロシア人教授が儒教の影響を指摘していますが、世界で最も儒教の影響を受けているはずの韓国人が冒頭示した通り日本人の本音と建前に対して否定的な意見を述べているので、そこまで大きな影響はないと個人的に思います。(動画内の教授も儒教だけの影響だとは言ってない)
同じく動画内で言及されている仏教については、他の宗教に比べると自己主張より調和を重んじる宗教に思え、本音と建前に通ずるものがあるようにもみえます。
しかし日本以上に仏教を信仰している国もあるのに、そういった国に本音と建前の文化があるという話は聞きません。

以上のように、儒教や仏教など宗教に日本人における本音と建前の理由を見出すのは難しいように思えます。

そこで、日本と他の国(特に他の儒教国や他の仏教国)の違うところを考えたとき、1つ思い当たることがありました。
それが災害の多さです。
日本では地震、火山噴火、台風などといった大規模な自然災害がとても多く、このことは地理的に逃れようがありません。
更に、国土73%が山地の日本では川の流れが早いため洪水も頻発しますし、江戸時代以降に世界最大人口となった江戸(現在の東京)では、人口密集と木造建築が相まって大きな火事もよく起こっていました。
世界最大規模の都市火災となった『明暦の大火』では3万人から10万人もの死者が出たほどです。

こういった大規模な災害が頻発する日本では、いつ自分が被災者になるか分かりません。(当然、近年は十分な対策が講じられているが)
そして、被災地で本音という名の自己主張ばかりを通していたら、社会秩序そのものが崩壊してしまいます。
例えば食事の配給で別の人の配給料が少し多いと思っても、その場では文句を言っていたら皆んなが不平不満を言い出しパニック状態に陥り、実際に外国で起こった災害でそういった光景を見た人も多いかと思います。
しかし日本では、同じような場面でも一定の調和が保たれるケースが多いことが世界的にも知られているのです。
おそらく日本人は、被災地では自分の意見(本音)を抑えてでも全体の調和を図らなければならないということを先天的に知っているのでしょう。
とは言え、日本人も不満を持たないわけではないので、裏で文句(本音)を言う人も当然いるはずです。
以上のようなことが、日本人が本音と建前という独特な価値観を持つ背景に繋がっているではないでしょうか?

もちろん、これは私の考えた仮説に過ぎず、実際にはいろいろな事象が絡み合って日本人の本音と建前は形成されたものと考えられます。
例えば、以前に日本語には肯定と否定の意味が曖昧な言葉が多数あるという問題を取り上げましたが、それも日本人が本音をなかなか見せない部分に通じているのかもしれません。

肯定と否定の意味が混在した日本語の一覧とその使用例
ベトナム人YouTuberのクイさんが、同じ言葉なのに別の意味を持つ日本語について動画を上げていました。 確かに、日本語には同じ言葉なのに肯定の意味だったり否定の意味だったりする言葉があり、外国人には混乱必至な状況とな...

いずれにせよ、日本人は本音でなく建前という一見“嘘”をついているような会話の仕方をしますが、それは社会の調和を保つ知恵であり、悪意など一切ないことを外国人の方々にはお知らせしたいと思います。(;^_^A

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