先日、韓国の歴史教育が特定の方向に誘導するように構成されているとの指摘が海外の反応サイトでされていました。
韓国で一般の高校生が習う歴史教科書は、近代以降の歴史ばかりを教えているとの疑問が韓国国内にあるそうです。

現在、韓国の高校生が学んでいる韓国史の教科書を読んでみると、多くの人が驚いてしまう。かつて熱心に勉強していた三国時代や朝鮮王朝時代の内容はほとんど記載されておらず、日本の植民地時代からの独立運動史や1980年代の民主化運動など最近の歴史が占める割合があまりにも多いためだ。

引用：【コラム】韓国史教科書、近現代史の比重は77％？‐ 朝鮮日報

２０１９年１１月に教育部の検定を通過して現在使用されている高校の国史教科書の場合、全体５つの単元のうち４つが開港期以降の近代・現代史に割かれている。ページ分量では７５％ほどだ。まだ歴史というには近い２０１８年の板門店（パンムンジョム）宣言までが写真と共に登場する。

引用：【コラム】「教科書を支配する者は未来を支配する」…続く歴史戦争＝韓国（１）- 中央日報

これらの報道では、韓国では5つある章の内4つが近代以降の歴史になっているとの疑問が呈されています。
当然ですが、教える歴史が現在に近ければ近いほど現実世界への影響は大きくなります。
聖徳太子のことをどう書こうが現在の政治に影響はないでしょうが、小泉純一郎や鳩山由紀夫についての記述では書きようによって政局にすら影響が出てくるわけです。
そのため、近代以降の歴史ばかりを教える韓国の歴史教育には政治的な意図が反映されやすいのです。

5つの章の内4つが近代以降という韓国の歴史教育を日本に当てはめる、江戸時代までを1つの章でまとめて明治維新以降を4つの章に分けるようなもので、普通に考えてバランスが悪いと言えます。
しかもその内の1つの章は、日本の統治時代だけを扱っているそうなのです。
日本による朝鮮半島の統治は35年間ですが、この期間が5つの内の1つの章になるのなら韓国の歴史は200年にも満たないことになるわけで、韓国国内から疑問の声が挙がることも理解出来ます。

こういった自国の都合を優先した歴史教育の問題について、韓国人が『どの国もある程度は自分の国に対し都合の良い歴史を教えるものだ』と海外の反応サイト内で指摘していました。
では、実際に日本の高校（普通科）の歴史教科書がどうなっているのかを御覧ください。

この動画を見る限り、日本の歴史教科書は日本の都合の良いようには書かれておらず、韓国人男性が驚いている様子が見て取れます。
多くの韓国人の話を聞く限り、日本と韓国が歴史問題で対立していることもあってか韓国では日本が歴史を湾曲して教えていると考える人が多いようなのです。
近代以降ばかりを扱う自国の歴史教育と、盲目的に中国や北朝鮮を含め近隣国の歴史教育が自己都合的であるとの認識から、韓国では『どの国もある程度は自分の国に対し都合の良い歴史を教えるものだ』と多くの人が思ってしまうのかもしれません。
この考えは、韓国人が自国の歴史教育に大なり小なり湾曲があることを認めているということにも繋がります。

しかし上記した動画で示した通り、日本ではそのような歴史教育は行っていないのです。
2008年にスタンフォード大学の研究グループが各国の歴史教科書を比較研究した結果、日本は『ヒストリー』、中国は『プロパガンダ』と称したのに対し、韓国は『ファンタジー』と言われていました。
つまり韓国人が行う日本に対する歴史問題の指摘は、まともな歴史教育を受けていない人が文句を言っているに過ぎないと考えられるわけです。
韓国人が日本人からこのような指摘をされたくないと考えるのならば、まずは近代以降ばかりを教える歴史教育を是正するべきではないでしょうか？

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