多発する日本の自然災害から見える日本人の国民性

自然環境・災害
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昨日、日本を襲った台風(台風21号)は、近畿地方を中心に大きな被害を出しました。
更に今年の夏は、大阪での地震(6月18日)や西日本での水害(6月28日~7月8日)などの自然災害も日本を襲い、大きな被害を出しています。
このことは、当然、海外の反応サイトでも話題になっており、多くの外国人が日本に対して心配の声を挙げています。
これは大変ありがたい話で、この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。

しかし日本では、このレベルの災害がほぼ毎年のように起きているのです。
日本では、

・地震
・火山噴火
・台風

という3つの突発的な災害があり、更に最近は、ヒートアイランド現象の影響か都市部での集中豪雨も多くなってきました。
また日本海側での大雪という慢性的な災害も起きてます。
正に『災害大国・日本』です。

そして今後30年以内に70%~80%の確率で起きると言われている南海トラフ地震の被害は、

・死者30万人以上
・経済損失1000兆円以上

とも言われ、甚大な被害を及ぼすことが想定されています。
もちろんこれは最大の想定値で、地震の規模によっては一桁二桁小さな数値になるのでしょうが、いずれにせよ未曾有の惨事になることは確実です。

その他にも、日本には具体的な自然災害の危機があります。
例えば、富士山が噴火すれば大規模な被害を及ぼすことなどは想像に難くないでしょう。
富士山の噴火では、溶岩などによる直接的な被害はそこまで多くないかもしれませんが、火山灰の降灰による電線の漏電が首都圏全域(東京圏)で起き、復旧困難な大規模停電が起こると想定されています。
結果、首都機能・都市機能が破壊され多数の死者が出ると予想されているのです。
更に九州の南方海域にある鬼界カルデラが噴火すれば、最大1億人の日本人が死亡するとの予想も出ております。
このような大規模な災害は対策の立てようもありません。

では、日本人は自然災害についてどのように考えるのでしょうか?
当然、第一に考えるのが災害に耐えることです。
日本の建築物が、地震が起きてもそう簡単に壊れることがないことは海外でも広く知られていますが、建築以外の物づくりでも、日本人は品質が高く、そう簡単には壊れない製品を作っています。
このような日本の物づくりにも、災害の影響が見て取れます。

そして、もう1つの考えが『諦め』です。
日本で起こる自然災害は、人間の手に追えるようなものではないレベルものも少なくありません。
そんな災害については、もはや諦めるしかないのです。
日本で、地震、火山噴火、台風の全ての災害を避けられる場所はないに等しく、日本人は、いつか自分が大きな災害に遭うかもしれないというリスクと常に隣り合わせで生きています。
そしてこの自然災害が日本人の国民性や社会システムにも大きな影響を与えています。

例えば、東日本大震災で日本人が大きなパニックを起こさないことが海外で話題になっていましたが、このようなことも災害が日常的に起きる日本だからこその現象と言えます。
海外で起こる災害では必ずと言っていいほど住民のパニックが起きますが、日本人は災害時にパニックを起こしても無駄であることを知っていますし、どうせ死ぬのなら正しく生きたいという独特の感覚を持ち合わせています。
この感覚も、ある意味での『諦め』です。

また、(近年は少なくなってきていますが)日本人は日常的な生活でも近隣住民と助け合う社会構造を築いていますが、このことも災害との関係があると考えるほうが自然と言えるでしょう。
更に日本の災害は、日本人の宗教や死生観などにも大きな影響を与えているものと思われます。
災害はときに甚大な被害を出しますが、そのおかげで、日本では世界にも誇れるような国民性や社会システムが構築されたわけです。
これは皮肉的な現象かもしれませんが、災害が必ずしも悪い影響だけを与えるわけではないということを示しています。

以上、災害と日本人の国民性について考えてみました。
最後になりますが、今回の台風で被害に遭われた方にご冥福とお見舞いを申し上げます。

※記事投降から3時間半後に北海道で大きな地震がありました。
こちらの地震で被害に遭われた方にも重ねてご冥福とお見舞いを申し上げます。

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