朝倉vsメイウェザーから見える現代社会の問題点

社会問題
この記事は約3分で読めます。
<スポンサーリンク>

先日、総合格闘家で有名なYouTuberの朝倉未来選手と、元プロボクサーで無敗のチャンピオンだったフロイド・メイウェザー氏のボクシング対決が行われ、AbemaTVで中継されました。
この対決は海外の反応サイトでも話題になっていましたが、反応のほとんどは酷評のようです。

1993年に第1回のUFC大会(総合格闘技の試合)が行われて以降、今ではすっかり総合格闘技が浸透しているため、目の肥えた格闘技ファンからしたら総合格闘技の選手が5階級を制覇した元プロボクサーとボクシングルールで対決をすることは、ただただ奇っ怪に見えたのかもしれません。
更にメイウェザー氏へ花束を贈呈する立場だった政治団体『ごぼうの党』の党首である奥野卓志氏が、花束を投げつけるという謎の行動をしたため、この件についても批判の対象となったようです。
私には、この朝倉未来とフロイド・メイウェザーの対決に関わった日本の格闘技イベント・日本のインターネットメディア・日本の政治家、この全てが、その場の盛り上がりしか考えていないように見えます。
メイウェザー氏が客寄せパンダであることは明白ですし、ごぼうの党の党首の行動は目立とう精神によるものと思われ、この対決を中継したAbemaTVは話題先行の盛り上がり企画ばかり行うことで有名です。

日本の格闘技界は目先のイベントの成功ばかりを気にして、UFCのように1つの格闘技ジャンルとして認識されるようなものを生み出そうという気概が感じられません。
日本発の動画配信サービスとして顕著な成長を見せているAbemaTVは、注目が集まりやすい企画(〇〇に勝ったら1000万円など)ばかりに終止し、Netflixのようなオリジナルの良い映像作品を残そうという発想が乏しいように感じられます。
近年、日本の政治家(選挙の立候補者)で極端に目立とう精神で行動をしている人が増えていることは多くの日本人が感じていることかと思いますが、そんな政治家が選挙で当選するケースもあり、有権者側の見識も疑いたくなる状況です。
こういった目先のことばかりを考え、長い目で物事を見れないことは今回の朝倉vsメイウェザーだけではありません。
Jリーグのチームには、実力よりも知名度を優先して外国人選手を獲得しているケースも見受けられ、実際に良い成績を残せていないと聞きます。
とにもかくにも、現在の日本からは腰を据えて良いものを作ろうという考えが弱くなっているのです。

これは日本だけの問題ではなく、世界規模で起きている社会問題の可能性もあります。
現在はテレビよりもYouTubeを中心とした動画サイトの影響力が高まっており、このことは多くの人が感じていることでしょう。
動画サイトには無限に近い映像コンテンツがあり、YouTubeでは10年前の時点で1秒間に1時間以上の動画がアップロードされていたとされ、今やその規模は何倍にもなっているはずです。
そんな無限に等しくある動画を人に見てもらう(あるいは見続けてもらう)には、どうしても目立たなければならないわけで、結果、話題先行の動画が増えていき、それが当たり前となってしまうわけです。
これは動画サイトだけの問題ではなく、インターネット普及後のあらゆる場面で起きている現象と言えます。

それが今の時代なのだと言えばそれまでですが、決して良い方向に時代が進んでいるとは思えません。
こういった社会感について、どこかで歯止めをつけないと人間社会は危険な方向へと進んでいってしまうのではないでしょうか?
以上、朝倉未来とフロイド・メイウェザーから現代社会に巣食う問題について考えてみました。

<スポンサーリンク>
ブログランキング

↑ ↑ ↑
更新励みになりますので、毎日の応援よろしくお願いします。

コメント

Translate »