前回・前々回と最強の昆虫というテーマで様々な昆虫を紹介してきましたが、今回は人間にとって厄介な昆虫というテーマでランキングを作ってみました。
今まで通り、同じような昆虫が並ばないよう1科1種で紹介していきます。
10位:マイマイカブリ
photo credit:Japanese ground beetle by coniferconifer
- 【学名】
- Damaster blaptoides
- 【大型個体の体長】
- 70mm
- 【分類】
- コウチュウ目
- オサムシ科
- 【生息域】
- 日本
危険を感じるとメタクリル酸とエタクリル酸を主成分とした液体を噴出する日本固有の昆虫で、液が目に入れば激痛を伴います。
9位:オオクモヘリカメムシ
photo credit:オオクモヘリカメムシ Anacanthocoris striicornis by urasimaru
- 【学名】
- Anacanthocoris striicornis
- 【大型個体の体長】
- 20mm
- 【分類】
- カメムシ目
- ヘリカメムシ科
- 【生息域】
- 東アジアから南アジア
臭い匂いを発することで有名なカメムシの中にあって、最も臭い匂いを持つと言われる種。
臭いは数日とれないこともあるとか・・・
8位:タバコシバンムシ
photo credit:CSIRO ScienceImage 11062 Lasioderma serricorne Tobacco or Cigarette Beetle by CSIRO
家の中にある乾燥食品などを食べてしまうシバンムシは世界中に2000種以上存在すると言われますが、このタバコシバンムシは畳をも食べてしまうため、日本の住宅にとってとても厄介の昆虫となります。
7位:サスライアリ
photo credit:Army Ants (Dorylus sp.) by Bernard DUPONT
- 【学名】
- Dorylus
- 【大型個体の体長】
- 女王アリは50mm
- 【分類】
- ハチ目
- アリ科
- 【生息域】
- 中央アフリカの熱帯雨林
数の暴力で迫り、ライオンにすら襲いかかることがある強烈なグンタイアリ(広義のグンタイアリ)の一種。
基本的に数で迫りますが、戦闘タイプのアリは1個体でも強力です。
6位:Lonomia obliqua(幼虫)
- 【学名】
- Lonomia obliqua
- 【大型個体の体長】
- 55mm
- 【分類】
- チョウ目
- ヤママユガ科
- 【生息域】
- 南米
昆虫界最強の毒を持つ毛虫で、人を死に至らしめることもあります。
※ネット上ではベネズエラヤママユガと呼ばれているが、日本における名前はまだ定まっていない模様。
5位:イエシロアリ
photo credit:k8085-3 by U.S. Department of Agriculture
- 【学名】
- Coptotermes formosanus
- 【大型個体の体長】
- 7mm(働きアリ)
- 【分類】
- シロアリ目
- ミゾガシラシロアリ科
- 【生息域】
- 東アジア
木材建築に大きな被害を与えるシロアリ。
日本を含む木造建築中心の地域にとってはとても厄介な存在です。
建物の被害状況がわからないため、地震が多い日本では特に危険を伴います。
4位:オオスズメバチ
photo credit:Dead body of Asian Giant Hornet (O-okayama, Tokyo, Japan) by t-mizo
- 【学名】
- Vespa mandarinia
- 【大型個体の体長】
- 40mm(働きバチ)
- 【分類】
- ハチ目
- スズメバチ科
- 【生息域】
- 東アジア
世界最大のスズメバチ。
毒針を有しており、複数回刺されるとアナフィラキシーショックによる影響で死に至ることもあります。
日本における獣害の死者は、クマよりもスズメバチのほうが圧倒的に多くなっています。
3位:サバクトビバッタ
photo credit:Schistocerca gregaria L4 hopper band by ChriKo
- 【学名】
- Schistocerca gregaria
- 【大型個体の体長】
- 60mm
- 【分類】
- バッタ目
- バッタ科
- 【生息域】
- 北アフリカ、西アジア
何世紀にも渡り農業被害を起こし続けているバッタ。
多い時は500億匹もが集まって移動を繰り返し、通り道にある草を食べつくしてしまいます。
地球環境にすら影響を与えるため、群れ単位で見れば間違いなく世界最強の昆虫です。
2位:コロモジラミ/ヒトジラミ
photo credit:Male human head louse by Gilles San Martin
- 【学名】
- Pediculus humanus
- 【大型個体の体長】
- 0.4mm
- 【分類】
- 咀顎目(チャタテムシ・シラミ目)
- ヒトジラミ科
- 【生息域】
- 全世界
第二次世界大戦期に発疹チフスという病気を大流行させた媒介者。
コロモジラミは発疹チフスのほか、塹壕熱や回帰熱などの主要媒介者であります。
※コロモジラミとヒトジラミの学名が重なっているケースがあるので、両者を併せて記載する。
1位:ガンビエハマダラカ
- 【学名】
- Anopheles gambiae
- 【大型個体の体長】
- 5mm?
- 【分類】
- ハエ目
- カ科
- 【生息域】
- アフリカ大陸の中央及び南部
マラリアの中でも、もっとも厄介な熱帯熱マラリアを媒介する蚊の一種。
人間にとって最大に危険な昆虫と言えます。
おまけ
最後に『サバクトビバッタ』の大集団に襲われる集落の動画を紹介します。(*_*)
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