純血種を飼うことは動物虐待ではないか?

哺乳類
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歌手のT.M.Revolutionこと西川貴教さんが、自身の飼うペットの事故死を伝え話題になっています。
西川さんが飼っていたのは小型犬のトイプードルで、遊んでいる最中に頭を強く打ち亡くなってしまったそうです。

この件に関しては、私が前々からいつか取り上げなければならないと思っていた犬や猫などの純血種の問題が大きく関わっているので、今回記事にすることにしました。
その問題とは、

純血種を飼うことは動物虐待なのではないか?

という普通にペットショップで純血種の犬や猫を購入した人からすると衝撃的な意見です。
実は、人の手で無理矢理に作られた純血種が動物虐待なのではないかという疑いは前々から存在し、純血種を飼う=動物虐待者と決めつける過激な動物愛護団体なども存在しています。

個人的には全ての純血種が動物虐待の対象だとは思っておらず、日本の犬で言えば柴犬、甲斐犬、紀州犬、四国犬、北海道犬などは過剰に人の手が加わっていないので動物虐待には当たらないと考えています。
しかしチワワやダックスフンドは、犬として見た場合どう考えても普通な体型ではありません。
チワワは犬として小さすぎますし、ダックスフンドの足の長さは誰が見たって普通ではないでしょう。
西川さんが飼っていたトイプードルも、犬としては体が小さすぎるのです。
西川さんが飼っていたトイプードルは先天的な疾患の原因もあり亡くなったそうで、おそらく頭蓋骨の泉門が完全に閉じておらず、頭の衝撃に弱い状態だったものと思われます。
頭蓋骨が閉じずに空いてしまうという疾患は小型犬に多く、チワワに至ってはほとんどあるとされているのです。
その他にも胴長のダックスフンドは腰の病気になりやすいですし、パグやブルドッグのような皮膚が余っている犬種はシワの部分に汚れが溜まり皮膚病になりやすくなっています。

いきなりですが、以下の画像を御覧ください。

これは、金魚(フナ)を人為的に改良した出目金と、鳩(カワラバト)を人為的に改良したポーターですが、普通の人ならこの2つの動物を見て異常性を感じとるはずです。
人の手で動物に改良を加えるということは、奇形や奇形までは行かなくともそれに類するような身体的な特徴を定着化させるということに他なりません。
人間でも目が飛び出ている人、足が短い人、体が小さい人(あるいは大きい人)などを作り出すことは可能かと思いますが、そんなことをしたら社会的な問題になることは明らかです。
そんなおかしな繁殖行動を日常的に行っているのが純血種の世界なのです。

純血種の問題について、飼い主だけに責任を押し付けるつもりはありません。
血統書付きを謳うなど純血種至上主義で商売をしているペット業界にも当然問題がありますし、純血種を可愛いペットみたいな扱いで紹介しているメディアにも問題があります。
テレビ番組などで芸能人がペットショップに行き、純血種のペットを可愛いと紹介したり人気の純血種ランキングを発表したりするシーンを見た人も多いのではないでしょうか?
実際に西川さんの件でも、トイプードルという異常性を伴う純血種を飼う西川さんのことを愛犬家と称して報道されていました。
以前、犬(ミニチュアダックスフンド)を現場に毎回連れてくる芸能人が愛犬家とテレビで紹介されていましたが、犬を車で長距離移動させたり滑りやすいスタジオで走らせたりしている姿から、私はその芸能人が愛犬家にはとても見えませんでした。
このように純血種の問題は飼い主だけの責任ではなく多岐に渡り、また問題を放置し続けている行政にも責任の一端はあるのかもしれません。

犬が1番純血種の問題を抱えていると思いますが、猫にも足の短いマンチカンなどの異常性のある純血種が存在しています。
こういった原種から逸脱した純血種を目にした際、“可愛い”ではなくて“可愛そう”と思う社会のほうが自分は動物に優しい社会なのだと考えます。

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