80年ぶりに再発見された謎の昆虫『ロードハウナナフシ』について

昆虫
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今回は珍種紹介としてロードハウ島に生息するナナフシ『ロードハウナナフシ』を紹介します。

ロードハウナナフシ(オス)

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photo credit:Lord Howe Island stick insect (Dryococelus australis) at Melbourne Museum. by Peter Halasz.

【学名】
Dryococelus australis
【分類】
ナナフシ目
ナナフシ科
【生息域】
ロードハウ島(固有種)

昆虫ではなく、まるで甲殻類のように見えるとても珍しい昆虫『ロードハウナナフシ』は、オーストラリアとニュージランドの間にある人口350人の小島『ロードハウ島』に生息していた昆虫です。

ロードハウ島の外観

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photo credit:Lord Howe Island by Percita

ロードハウ島の位置

このロードハウナナフシは、1920年の目撃を最後に絶滅したと長らく伝えられていましたが、そのおよそ80年後の2001年に再発見され、現在もっとも貴重な昆虫として注目を集めています。
発見された場所はロードハウ島の南東23kmにある岩礁『ボールズ・ピラミッド』で、ロッククライミングに訪れた人の情報により発見されたそうです。

ボールズ・ピラミッド


photo credit:Ball’s Pyramid by Steve Bittinger 80x15by

こんな奇跡の昆虫でもあるロードハウナナフシですが、現在は保護が進み数千体の個体が生息しています。

ロードハウナナフシ(メス)

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photo credit:Weiblicher Baumhummer by Granitethighs

メスのロードハウナナフシは冒頭で紹介したオスのように太い脚は持ちませんが、その代わり体が大きく体長は15cm程にもなるとのこと。(驚)

生後間もない個体


画像引用元:Zoos Victoria

生まれたばかりロードハウナナフシは緑色の体をしていて、成長とともに黒みがかっていくそうです。

生まれる瞬間の動画


ロードハウナナフシはフジツボのような卵に1匹ずつ入っていて、産卵から孵化までに9ヶ月も要します。

ロードハウナナフシの卵


画像引用元:Australian Geographic

卵はフジツボというよりどんぐりに近いかもしれません。
1個体が入っている昆虫の卵としては異例の大きさと言えるでしょう。

動いているロードハウナナフシ


画像引用元:Imgarcade.com

これを見るとますます昆虫には見えないですね。

顔のアップ


画像引用元:bookofjoe

これなら多少昆虫ぽい感じがするかな?

近縁種と思われるトゲアシフトナナフシ

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Photo credit:Eurycantha calcarata by styko

オーストラリアからニュージランドに棲むナナフシの『トゲアシフトナナフシ』は、外見的特徴からロードハウナナフシの近縁種と思われます。

ロードハウナナフシの動画集

最後にロードハウナナフシを紹介した海外の動画を紹介します。



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