日本の不思議なウサギの物語

哺乳類
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2023年、あけましておめでとうございます。
今年は卯年ということで、日本国内のウサギに関する話をしたいと思います。
実は、日本のウサギには面白いエピソードがたくさんあるのです!

まず、日本では飼育個体を除き4種類のウサギ(ウサギ目の動物)が生息しています。

ニホンノウサギ

【学名】
Lepus brachyurus
【分類】
ウサギ科
ノウサギ属
【体重】
1.3kg~2.5kg
【生息域】
本州、四国、九州

ニホンノウサギは本州から九州に渡って見られる日本固有のウサギです。
ちなみに、『日本のうさぎ』ではなく『日本野うさぎ』です。

ユキウサギ

【学名】
Lepus timidus
【分類】
ウサギ科
ノウサギ属
【体重】
1.6kg~4kg
【生息域】
ユーラシア大陸の寒冷地

ユキウサギは寒い地域に生息するウサギで、日本には北海道にのみ生息しています。
北海道に生息する種はユキウサギの亜種とされエゾユキウサギと呼ばれています。

アマミノクロウサギ

【学名】
Pentalagus furnessi
【分類】
ウサギ科
アマミノクロウサギ属
【体重】
1.3kg~2.7kg
【生息域】
奄美大島、徳之島

アマミノクロウサギは奄美大島と徳之島にしか生息していない世界的にも珍しいウサギです。

キタナキウサギ

【学名】
Ochotona hyperborea
【分類】
ナキウサギ科
ナキウサギ属
【体重】
60g~150g
【生息域】
ユーラシア大陸北東部

日本のキタナキウサギは北海道にのみ生息し、エゾナキウサギと呼ばれます。

以上の4種の内、キタナキウサギはナキウサギ科というウサギの特徴である長い耳がないハムスターのような見た目をして種で、普通の人は見てもウサギと認識しないと思います。
残りの3種が一般的にウサギと認識されるウサギ科に分類される種なのですが、ユキウサギは生息域が北海道に限定している他、アマミノクロウサギは奄美大島と徳之島にしかいないという非常に珍しいウサギです。
ですので、日本で(野生の)ウサギと言えばニホンノウサギのことを指すことがほとんどとなっています。
昔話などに出てくるウサギも全てニホンノウサギと想定され、日本国内では単にウサギやノウサギ(野うさぎ)と呼ばれます。
日本のウサギは基本的にニホンノウサギです。
日本のウサギはニホンノウサギです。
日本のウサギ=ニホンノウサギ。。。

ややこしいですね。(^_^;)

ウサギは可愛くぴょんぴょん跳ねているというイメージもあるでしょうが、ノウサギは日本の地上動物では最も速く走ることができ、最速80km/h程度の速度が出るというのですから驚きです。
ニホンノウサギとユキウサギは同じノウサギ属のウサギですが、ユキウサギのほうが大きいのでより速いスピードで走れるとされています。

ユキウサギが走っている動画

イソップ童話のウサギとカメの話も、ウサギが速く走る動物だからこその物語というわけです。

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一方、ペットして飼われているウサギはカイウサギで、原種はアナウサギという地中に穴を掘って巣を作るタイプのウサギとなります。
アナウサギは、ヨーロッパの南西部(スペイン周辺)と、その対岸であるアフリカの西北端(モロッコ周辺)にしか本来生息していないウサギですが、それが人間の手が加えられることで今や(カイウサギとして)世界中で手軽に見られるようになりました。

アナウサギ

【学名】
Oryctolagus cuniculus
【分類】
ウサギ科
アナウサギ属
【体重】
1.5kg~3kg
【生息域】
ヨーロッパの南西部、アフリカの西北端

アナウサギは名前の通り穴を掘るウサギで、時には何世代にも渡って総延長50mほどの巣穴を作ることもあるそうです。
元々ヨーロッパ原産のウサギですが、オーストラリアでは狩り用に持ち込まれた個体が大繁殖し生態系の大きな影響を与えています。

カイウサギ

【学名】
Oryctolagus cuniculus
【分類】
ウサギ科
アナウサギ属
【体重】
0.5kg~11kg(品種により差がある)
【生息域】
ペットとして世界中

カイウサギは上記のアナウサギを人為的にペット化したもので、種としてはアナウサギとなります。
これは他の家畜動物であるオオカミとイヌやイノシシとブタの関係と同じです。
画像は日本で品種改良された日本白色種というアルビノのカイウサギです。

このカイウサギですが、日本では明治時代初期に一大ブームとなったことで知られています。
当時はウサギバブルという状況で、投資や投機を目的に購入する者、それが原因で破産する者、更には詐欺行為や殺人などといった犯罪まで起こってしまい、行政が何度もウサギに関する条例を出すほどでした。
日本でもイヌやネコなどを中心に動物を飼育することは昔からあり、カイウサギも江戸時代の後半から少しずつ飼われ始めていたそうですが、外来種であるウサギの飼育が一大ブームになったことは、明治時代を象徴する文明開化の影響が強いのかもしれません。

その後、日本でのカイウサギは食用や防寒用の毛皮のために飼育されるなど受難の時代を過ごしますが、戦後に再び脚光を浴びます。
小学校でのウサギの飼育が推奨されたのです。(小学校で飼われるウサギのほとんどはカイウサギ)
このブログを読む人の中にも、小学校の飼育小屋にウサギがいたという思い出がある人が多いのではないでしょうか?
これは情操教育の一環で、ウサギはモルモット、ハムスター、ニワトリ(チャボ)などと共に、飼育が推奨される動物とされているのです。
ペットとしてはイヌやネコのほうがメジャーですが、肉食動物では生徒が噛まれ怪我をする可能性があるため、小学校で飼育する動物は草食動物が好まれるようです。
ちなみに、うさぎ島と呼ばれ観光名所になっている広島県竹原市の大久野島にいるウサギもカイウサギで、元々小学校で飼育されていた個体とされています。(諸説あり)
しかし、ウサギを狭い小屋で飼育することは子供の教育に良くないのではないかとの意見もあり、今後の価値感の変容次第では小学校でのウサギの飼育はなくなるかもしれません。

ウサギは日本に固有種が2種もいたり、日本最速の地上動物であったり、明治時代に一大ブームになったり、小学校でやたらと飼われていたりと面白いエピソードが多数あり、日本神話の中にも因幡の白兎というウサギに関する有名なエピソードがあります。
とは言え、日本で生活していて野生のウサギを目にすることはほとんどないかと思います。
そんなときは満月の夜空を見てください。
きっとウサギが月で餅をついていると思いますよ!(^o^)

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