情報を精査し、新たな記事を書きましたのでリンク先の記事をご覧ください。
以前、足立区に野生のシカが現れた際も行いましたが、今回もGoogleマップを使ってこのサルの移動ルートを考察していきたいと思います。
ふじみ野市に現れたサルの移動ルート予想(8月16日記載)
まず、今回のサルはほぼ間違いなく加治丘陵と呼ばれる入間市にある丘陵地帯からやってきたものと思われます。
ここは秩父の山とも繋がっているので、ニホンザルが生息していてもおかしくはありません。
青梅の山から霞川を通って入間市まで来た可能性もありますが、川の通る距離が長すぎるので、サル本来の住処である森を出来るだけ通るルートで考察をしていきます。
ちなみに、この加治丘陵はアニメ化や実写化もされた漫画『暗殺教室』の舞台のモデルになった場所です。
【加治丘陵】
【サルが圏央道を超えるために渡ったと思われる橋】
この加治丘陵より先に人間の世界なのでサルが侵入することは基本的にないのですが、今回のサルはなぜか人間の世界に進出してしまったようです。
おそらく、夏休みで学校が休みであることや新型コロナウイルスの影響により、街が普段よりも静かになっていることが今回のサル出没騒動が起きた要因になっているのでしょう。
以下の地図を見ると、加治丘陵は西武池袋線沿いにある河岸段丘の斜面と繋がっており、木々も多いのでここを通ってサルは東に進んだと予想されます。
【西武池袋線沿いにある河岸段丘斜面への侵入部分】
この河岸段丘の斜面を進むと入間市駅近くにある緑地帯までやってくることができます。
ここがこのルートの最大の難所で、国道16号、国道463号、西武池袋線、霞川が複雑に入り組んでいる挙げ句、入間市駅前は繁華街となっており、これらをどう超えたのかは不明な部分も残ります。
おそらく、早朝などの電車が通っていない時間帯に線路を辿り国道16号、国道463号、霞川を超えて1度入間市駅の北側に入り、駅の東から再び南側に侵入したと思われますが、ルートの完全な解明は不可能です。(記事の最後にルートの再考があります)
【西武池袋線沿い河岸段丘斜面から入間市市役所付近】
ここまで来ると稲荷山公園や彩の森入間公園の緑地帯があり、サルにとっては魅力的な場所になっていたのかもしれません。
更に自衛隊の入間基地を抜けることで人目を避けて、東へ進むことが可能となります。
彩の森入間公園の東側(旧東町側留保地)に広い雑木林があると思って記事を書き進めてきましたが、この雑木林は最近伐採されたようでルートの再考が必要かもしれません。
※記事の最後でルートの再考をしました。
【入間市の緑地帯から入間基地】
入間基地より先は三富地区と言う森林地帯も点在する広大な畑地帯があり、そこを抜けたか、あるいは不老川に沿って進んだものと思われます。
以下で示す『くぬぎ山』の付近で不老川の護岸が自然のないコンクリートに変わる点を考慮すると、入間基地の南から不老川に沿ってを進んだ可能性のほうが高いのかもしれません。
※記事の最後でルートの再考をしました。
8月10日に狭山市入曽地区(入間基地の南東部)でサルの目撃情報があったそうです!
【三富地区の畑地帯】
【不老川の護岸がコンクリートに変わる地点】
この三富地区には、地元でくぬぎ山(地図上では堀兼・上赤坂の森)と呼ばれる広めの森があるため、この森でサルはしばらく暮らしていた可能性もあります。
【くぬぎ山】
このくぬぎ山からは、東西に伸びた河岸段丘斜面沿いの森がほぼ直接繋がっているので、一気にふじみ野市までやってくることが可能です。
この辺りは人通りの少ない関越道を超えるトンネルがいくつもあるので、人に発見されずに関越道の東側へ侵入することが出来ます。
【くぬぎ山から続く河岸段丘斜面の森】
【関越自動車道をくぐるトンネルの例】
以下がサルが発見された場所で、普通に住宅地であることが分かります。
すぐ近くには大型スーパーのイオンなどもあり、ここから先(東)へ進むことは難しいと思われます。
今後は、この辺りに留まるか、あるいは関越自動車道に沿って畑地帯を南下(あるいは北上)するかもしれません。
【サルが発見された住宅街】
入間市の駅前を超えなければならないことと、入間基地からくぬぎ山まで開けた場所を長く移動しなければならない点がネックですが、これ以外のルートは思い浮かばないので、たぶんこのルートで合っていると思います。
以上、ふじみ野市に現れたサルの移動ルートを考えてみました。
ルート予想の修正&その後の情報(8月18日記載)
米軍から返還されて以降、ずっと手付かずだった彩の森入間公園横にある広い雑木林(旧東町側留保地)が地図上にはあったのですが、実際は自衛隊の施設として最近利用が始まり、ほぼ全ての木が伐採されてしまったようなのでルートを多少再考します。
まずは、以下で示す加治丘陵からふじみ野市のサル発見場所までの全体図をご覧ください。
青丸が、加治丘陵の東端でサルが街中に侵入したと思われる場所
白丸が、入間市駅
黄色丸が、旧東町側留保地で地図上では森になっているが実際には森が存在していない場所
緑丸が、この地域では比較的広い森である『くぬぎ山』
赤丸が、サルが発見されたふじみ野市の桜ヶ丘や大井中央
水色の線が、不老川
この全体図を見ると分かると思いますが、黄色丸で示した旧東町側留保地の雑木林は、加治丘陵からふじみ野市を繋ぐ上で重量な中継地帯と思っていたのですが、実際に森はないということなので別のルートを考えなければなりません。
当初の考えでは、入間市駅付近から南東に進み入間基地の南にある不老川に侵入するか畑地帯に入るルートを想定していました。
この辺りは学校や自衛隊の施設が多く、サルがあまり人目に入らず移動出来ると考えていたのですが、実際は旧東町側留保地で大規模な工事をしているのでサルの通り道としては不適切です。
そこで、入間市駅の北側から稲荷山公園の北にある河岸段丘斜面の森を抜け、狭山市役所と入間基地の間にある住宅地を少しだけ通って入間基地の東の際にある木々の生い茂った場所に辿り着くルートを考えました。
【稲荷山公園北の森と入間基地東の森林地帯】
そこから木が生えている場所に沿って南下すれば不老川付近まで辿り着き、当初想定していたルートと合流します。
山に暮らすサルの気持ちを考えれば、河岸段丘の斜面にある森林帯を行けるところまで進むこのルートのほうが理にかなっていると思います。
実際にこの辺り(狭山市入曽地区)では、8月10日にサルの発見情報があったとのことです。
更に情報を調べ直すと、8月12日に所沢市の所沢新町という入曽地区の少し南でもサルが発見されていたそうで、どうやらふじみ野市に現れたサルは不老川ルートではなく畑地帯のルートを通って東へと進んだ模様です。
畑地帯のルートの場合は、上記のくぬぎ山を通らずに三富地区に点在する森を頼りに東に進んだ可能性も考えられます。
以上、ふじみ野市に現れたサルの移動ルートを再考しました。
【8月18日更に追記】
8月18日午前、富士見市上沢にサルが現れました。
【富士見市上沢付近】
個人的に国道254号線の川越街道を東に超えることはないと思っていましたが、ふじみ野市の発見地帯から少し南下した後、砂川堀に沿ってある弁天の森を頼りに東に進んだようです。
以下で示す広範囲の衛生写真を見ると、弁天の森は加治丘陵から東に進める最後の森林地帯のようにも感じます。(青丸が加治丘陵、赤丸が弁天の森)
いずれにせよ、ここから先はどの方向も住宅街かつ極端に森が少くなってくるので、どちらへ進むのかはサルのみぞ知る世界となります。
↓今回のサル出没騒動を、更なる可能性を含めて新しい記事にしました。
東京まで進出したサルの移動ルート予想(随時更新)
上のリンク記事に基づき、今回のサルが4月から狭山市内をうろついていたという想定のもと、予想ルートを更に再考しました!
移動ルート1 東進編
①秩父山地から加治丘陵へ
②橋を渡って圏央道を超える
③加治丘陵から河岸段丘斜面の森に沿って東へ
④西武池袋線の線路伝いに国道16号、霞川、国道463号を超える
⑤入間市駅の北側を通り稲荷山公園北にある森に侵入
⑥崖沿いの森をひたすら東に進み狭山八幡神社へ
⑦狭山駅北側の住宅地通り更に東へ
⑧高架下のトンネルを潜って西武新宿線南側の畑地帯へ移動
⑨畑や森伝いに東に進み狭山市沢へ(4月7日の発見地点)
⑩更に東に進んだ後、畑伝いに南下し堀兼へ(4月8日の発見地点)
⑪更に南下し『くぬぎ山』という比較的大きな森林地帯へ
⑫南狭山変電所の南側にある森へ移動(4月28日の発見地点?)
⑬入曽運動公園南東の森へ移動
⑭西武新宿線を超え、南入曽車両基地の西にある『北中・水野の森』という比較的大きな森へ移動
⑮ 南下し小手指車両基地近くの森へ移動(6月8日に鳴き声を聞いた人あり)
~しばらくの間、この辺りの森林地帯(北中・水野の森)を根城にしていた可能性あり~
⑯森を出て入曽辺りをうろつく(8月10日の発見地点)
⑰畑伝いに東に進み所沢市所沢新町へ(8月12日の発見地点)
⑱下富通り沿いの森を伝って東へ
⑲関越自動車道を超えるトンネルを潜ってふじみ野市桜ヶ丘へ(8月16日の発見)
※太字は発見情報などから考えた確実性のある情報で、細字は地形やサルの行動心理を考えた予想です。
以下の記事参照。
移動ルート2 南進東京進出編
①畑伝いに南下後、砂川堀沿いを東に進み弁天の森へ
②更に東に進み東武東上線を超え富士見市上沢へ(8月18日の発見地点)
③住宅街をうろつき、ららぽーと富士見のすぐ近くまで移動(8月18日の発見地点)
④僅かな森と畑を頼りに南下し水谷小学校近辺へ(8月19日の発見地点)
⑤国道463号線を超え新河岸川と柳瀬川の合流地点付近へ(8月20日の発見地点)
⑥新河岸川沿いを一気に南下し朝霞市大字田島へ(8月20日の発見地点)
⑦断続的にある森を伝い南東へ
⑧橋で外環自動車道を超え僅かな畑地帯を頼りに東京都板橋区赤塚城跡の森へ移動(8月21日に近辺で目撃)
⑨地下に潜っている国道17号バイパス超え、首都高5号線沿いの緑地帯を頼りの東へ
※太字は発見情報などから考えた確実性のある情報で、細字は地形やサルの行動心理を考えた予想です。
移動ルート3 都内迷走編
①もはや頼れる緑地帯もなくなり住宅街を彷徨うように板橋区役所付近へ(8月23日の発見地点)
②上石神井川をくぐり国道17号を東に超え、板橋区加賀へ(8月23日の目撃情報)
③上石神井川沿いを東に進み北区滝野川へ(8月24日の発見地点)
④東に向かい飛鳥山公園へ
⑤飛鳥山公園南東の歩道橋を渡り荒川区西尾久へ(8月25日の発見地点)
⑥住宅街を南下し北区田端新町へ(8月26日の発見地点)
⑦人気のない時間を狙って線路(高架)の西側へ移動
⑧線路沿いを南下し台東区の上野公園南へ(8月28日の発見地点)
~久しぶりの森林地帯に安心したのか、しばらく上野公園・谷中霊園辺りをうろついていた模様~
※太字は発見情報などから考えた確実性のある情報で、細字は地形やサルの行動心理を考えた予想です。
移動ルート4 上野大返し編
①線路沿いを北上し田端駅近辺へ(9月1日の発見地点)
②線路沿いを西に進み駒込駅付近へ(9月1日の発見地点)
③北上し再び飛鳥山公園付近へ(9月2日の発見地点)
④線路沿いを更に北上し赤羽西へ(9月4日の発見地点)
⑤西へ進み板橋区高島平へ(9月6日の発見地点)
⑥更に西に進み埼玉県和光市白子へ(9月7日の発見地点)
⑦白子川沿いに南西に進み東京都練馬区大泉へ(9月8日の発見地点)
⑧地下に潜っている外環道を渡り埼玉県新座市の市営墓園へ(9月9日の発見地点)
※太字は発見情報などから考えた確実性のある情報で、細字は地形やサルの行動心理を考えた予想です。
移動ルート5 西進編
①黒目川あるいは黒目川南の森林地帯を伝って西に進み東京都東久留米市学園町へ(9月10日の発見地点)
※太字は発見情報などから考えた確実性のある情報で、細字は地形やサルの行動心理を考えた予想です。
これ以上の情報は、以下の記事でご覧ください。
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