イヌと交雑することがある野生のイヌ科動物たちを紹介します。
交雑とは?
関係の近い動物間での交配のことです。
例えば、ライオンとトラの子供であるライガー(父ライオン×母トラ)やタイゴン(父トラ×母ライオン)などは有名ですが、この交雑では生まれてくる子供に繁殖能力は備わりません。
同じくウマとロバの交雑種であるラバにも繁殖能力はありません。
しかし、イヌ科の動物たちの中には、生まれてくる子供にしっかりと繁殖能力が備わる交雑ができる種がいます。(厳密には同じ種の亜種であるとも言える)
ここでは、それらのイヌ科の動物たちを紹介していきます。
イヌ
正式にはイエイヌと言う。
元々は人が飼いならしたオオカミであるとされ、独立種ではなくオオカミの亜種であるとされる。
人の手の入った繁殖がされた結果、短い期間で多種多様の外観を持った動物へと変化した。
オオカミ
別名タイリクオオカミもしくはハイイロオオカミで、イヌの先祖であるとされる。
北半球の広い範囲に生息している。
アメリカアカオオカミ
photo credit:Red wolf walking by by LaggedOnUser
アメリカに生息するオオカミの仲間。
『1つの独立種である』、『オオカミの亜種である』、『オオカミとコヨーテの交雑種である』などの様々な意見が出されている。
見た目的には、オオカミとコヨーテの中間的な姿をしている。
コヨーテ
北アメリカ大陸に住むオオカミより小型のイヌ科の動物。
イヌとの交雑種は『コイドック』と呼ばれる。
キンイロジャッカル
photo credit:Golden Jackal by Koshy Koshy
南アジアから北アフリカに住むジャッカル。
同じジャッカルと名のつくセグロジャッカルなどより、むしろオオカミに近い種類の動物であると言われている。
ロシアで麻薬探知犬として利用されるスリモヴ・ドッグは、キンイロジャッカルとイヌの交雑種である。
※近年、アジアに生息するキンイロジャッカルとアフリカに生息するキンイロジャッカルが別種であると発表された。
アビシニアンジャッカル
photo credit:Ethiopian Wolf by Stuart Orford
エチオピアに生息するジャッカルで、キンイロジャッカルやオオカミの近種。
ディンゴ
オーストラリアで4000年前から3000年前に野生化したイヌで、独立種ではない。
そのため、イヌとの交雑(そもそも交雑ですらない)が起こりやすい。
噂レベルでイヌと交配したイヌ科の動物
本来は違う属なので交雑は起こらないはずですが、中には噂レベルでイヌと交雑が起こったとされるイヌ科動物もいるようです。
キツネ
イヌとキツネの交雑は、噂に上がるが確認はされていない。
交雑種名は『ドクス』。
タテガミオオカミ
イヌとタテガミオオカミの交雑は1件のみ確認されている。
交雑種名は『マントウルフ・ハイブリッド』
おまけ
最後に、ジャッカルの血が1/4入ったスリモヴ・ドッグの一種『シャライカ』が麻薬探知犬として働く動画を紹介します。Σ(゚Д゚)
コメント