イヌ科動物全35種+αを画像付きで紹介!

哺乳類
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以前にネコ科動物を全種紹介する記事を作りましたが、ネコ科を全て紹介するならイヌ科も全て紹介するべきという声に答え、イヌ科動物を全種画像付きで紹介する記事を作りました!

ハイイロギツネ属(ハイイロギツネ系統)

ハイイロギツネ

【学名】
Urocyon cinereoargenteus
【体重】
3.6kg~7kg
【生息域】
北アメリカ大陸中部から南アメリカ大陸北部

ハイイロギツネは、イヌ科動物の中で最も早く他の種と分岐した古いタイプの動物です。

シマハイイロギツネ

【学名】
Urocyon littoralis
【体重】
1kg~2.8kg
【生息域】
アメリカのチャンネル諸島

シマハイイロギツネは、ハイイロギツネが小さな島に生息したことで矮小化(小型化)したものと思われています。

オオミミギツネ属(アカギツネ系統)

オオミミギツネ


photo credit:Otocyon megalotis – Etosha 2014 by Yathin S Krishnappa

【学名】
Otocyon megalotis
【体重】
3kg~5.3kg
【生息域】
アフリカ大陸の南部と東部

オオミミギツネは、アフリカ大陸に生息する耳の大きなイヌ科動物です。

タヌキ属(アカギツネ系統)

タヌキ

【学名】
Nyctereutes procyonoides
【体重】
3.5kg~7kg
【生息域】
東アジア

タヌキは、東アジアに広く生息するイヌ科動物です。

ニホンタヌキ(亜種?)

【学名】
Nyctereutes procyonoides viverrinus
【体重】
3kg~6kg
【生息域】
日本

ニホンタヌキは日本に生息するタヌキで、大陸に生息するタヌキと別種(Nyctereutes viverrinus)と考える説もあるそうです。
日本においては最も身近な野生動物の1種で、ジブリ映画に主演したこともあります。Σ(゚Д゚)

キツネ属(アカギツネ系統)

ベンガルギツネ


photo credit:Bengal Fox – Shreeram M V – Rajasthan, India by Mvshreeram

【学名】
Vulpes bengalensis
【体重】
2.3kg~4.1kg
【生息域】
インド周辺

ベンガルキツネは、インドとインドに近いバングラデシュとパキスタンに生息するキツネです。

ブランフォードギツネ


photo credit:Blandford’s fox 1 by Eyal Bartov【Clipping】

【学名】
Vulpes cana
【体重】
1.5kg~3kg
【生息域】
イラン周辺と西アジアの沿岸部

ブランフォードギツネはイランを中心に生息している他、アラビア半島の沿岸にそって断続的に生息が確認されています。

ケープギツネ


photo credit:Cape Fox (Vulpes chama) pup by Bernard DUPONT

【学名】
Vulpes chama
【体重】
2.5kg~4.5kg
【生息域】
アフリカ大陸南部

ケープギツネは、アフリカ大陸南部版のフェネック(後述)と呼ばれる小型で耳の大きなキツネです。

コサックギツネ

【学名】
Vulpes corsac
【体重】
1.6kg~3.2kg
【生息域】
中央アジア周辺

コサックギツネはモンゴルを含む中央アジアを中心に生息しているキツネで、名前の由来はコサックダンスと同じロシア語(あるいはウクライナ語)に由来します。

チベットスナギツネ

【学名】
Vulpes ferrilata
【体重】
4kg~5.5kg
【生息域】
チベット周辺

チベットスナギツネは、チベット高原やラダック高原などの標高の高い地域に限定して生息しているずんぐりむっくりした変わった風貌のキツネです。

ホッキョクギツネ

【学名】
Vulpes lagopus
【体重】
オス平均3.5kg、メス平均2.9kg
【生息域】
北極圏

ホッキョクギツネは、冬になると毛の色が真っ白になる北極に生息するキツネです。

キットギツネ

【学名】
Vulpes macrotis
【体重】
1.6kg~2.7kg
【生息域】
北アメリカ大陸西部

キットギツネは、北アメリカ大陸版のフェネック(後述)と呼ばれる小型で耳の大きなキツネです。

オグロスナギツネ

【学名】
Vulpes pallida
【体重】
2kg~3.6kg
【生息域】
サハラ砂漠

オグロスナギツネはサハラ砂漠に生息する尾先が黒いキツネで、最も研究が進んでいないイヌ科動物の1種です。

オジロスナギツネ


photo credit:Rüppell’s fox by HelmutBoehm

【学名】
Vulpes rueppelli
【体重】
平均1.7kg
【生息域】
アフリカ大陸北部から西アジア

オシロスナギツネは、サハラ砂漠及びアラビア砂漠に生息する尾先が白いキツネです。

スウィフトギツネ

【学名】
Vulpes velox
【体重】
2kg~3kg
【生息域】
北アメリカ大陸中央部

スウィフトギツネは北アメリカ大陸中部の草原に生息するキツネで、一時は絶滅が危惧されるほど数が減りましたが、現在は人為的な再導入に成功し数を増やしています。

アカギツネ

【学名】
Vulpes vulpes
【体重】
2.2kg~14kg(生息域による差が大きい)
【生息域】
ユーラシア大陸から北アメリカ大陸とアフリカ大陸の一部

アカギツネは、人間や人間の影響を受けた動物を除き世界で最も広い生息域をもつ地上性哺乳類です。
日本にいる野生のキツネ(ホンドギツネ、キタキツネ)は、全てアカギツネに含まれます。

フェネック

【学名】
Vulpes zerda
【体重】
1kg~1.9kg
【生息域】
アフリカ大陸北部

フェネックはサハラ砂漠を中心に生息するキツネで、世界最小のイヌ科動物となります。

タテガミオオカミ属(南米系統)

タテガミオオカミ

【学名】
Chrysocyon brachyurus
【体重】
20kg~30kg
【生息域】
南アメリカ大陸中東部

タテガミオオカミは、南アメリカ大陸に生息する最大のイヌ科動物です。

ヤブイヌ属(南米系統)

ヤブイヌ


photo credit:Bush dog by Marie Hale

【学名】
Speothos venaticus
【体重】
5kg~8kg
【生息域】
南アメリカ大陸中北部

ヤブイヌは、名前の通りアマゾンなどの森に生息するイヌ科動物です。

フォークランドオオカミ属(南米系統)

フォークランドオオカミ(絶滅)

【学名】
Dusicyon australis
【体重】
12kg~14kg(推定)
【生息域】
フォークランド諸島

フォークランドオオカミは、有史来に絶滅した唯一のイヌ科動物です。
アルゼンチン近くのフォークランド諸島に生息し、1876年を最後に姿が見られなくなりました。

コミミイヌ属(南米系統)

コミミイヌ


photo credit:Atelocynus microtis en amazonie péruvienne by Igor de le Vingne

【学名】
Atelocynus microtis
【体重】
9kg~10kg
【生息域】
南アメリカ大陸北西部

コミミイヌは、アマゾン西部のアマゾン盆地に生息するイヌ科動物です。

カニクイイヌ属(南米系統)

カニクイイヌ


photo credit:Crab-eating Fox (Cerdocyon thous) resting on the road by Bernard DUPONT

【学名】
Cerdocyon thous
【体重】
4.5kg~7.7kg
【生息域】
南アメリカ大陸北東部

カニクイイヌは南アメリカ大陸に広く生息するイヌ科動物で、特にカニを好んで食べるということはないそうです。(^_^;)

スジオイヌ属(南米系統)

クルペオギツネ

【学名】
Lycalopex culpaeus
【体重】
5kg~13.5kg
【生息域】
南アメリカ大陸アンデス山脈以西

クルペオギツネは南アメリカ大陸ではタテガミオオカミに次ぐ大きさを誇るイヌ科動物で、アンデス山脈以西という東西幅の狭い地域で南北に生息域を広めています。

ダーウィンギツネ

【学名】
Lycalopex fulvipes
【体重】
1.8kg~4kg
【生息域】
南アメリカ大陸南西部

ダーウィンギツネは、チリの限られた地域にしかいない絶滅の危惧されたイヌ科動物です。
チャールズ・ダーウィンによって発見されました。

チコハイイロギツネ

【学名】
Lycalopex griseus
【体重】
2.5kg~5.5kg
【生息域】
南アメリカ大陸南部

チコハイイロギツネは、南アメリカ大陸のパタゴニア地域に生息するイヌ科動物です。

パンパスギツネ


photo credit:Na estrada? by Ariel Mergener Henckel

【学名】
Lycalopex gymnocercus
【体重】
2.4kg~8kg
【生息域】
南アメリカ大陸中南部

パンパスギツネは、南アメリカ大陸のアマゾンとパタゴニアの間にあるパンパと呼ばれる地域に生息するイヌ科動物です。

セチュラギツネ


photo credit:thibaudaronson 【Clipping】

【学名】
Lycalopex sechurae
【体重】
2.6kg~4.2kg
【生息域】
南アメリカ大陸西北部

セチュラギツネは、ペルーとエクアドル南部の海岸線付近という狭い地域にのみ生息しているイヌ科動物です。

スジオイヌ


photo credit:Pseudalopex vetulus; Hoary Fox by Carlos Henrique Luz Nunes de Almeida

【学名】
Lycalopex vetulus
【体重】
3kg~4kg
【生息域】
ブラジル

スジオイヌは、アマゾン以南となるブラジル南西部に生息するイヌ科動物です。

Lupulella属(オオカミ系統)

Lupulella属はイヌ属に含むとする説もあり、その場合は学名がLupulellaからCanisに変わります。

ヨコスジジャッカル


photo credit:Side-striped Jackal (Canis adustus): rare sighting of this nocturnal animal … by Bernard DUPONT

【学名】
Lupulella adustus
【体重】
6.5kg~14kg
【生息域】
アフリカ大陸中部

ヨコスジジャッカルは、アフリカのサバンナに広く生息するジャッカルです。

セグロジャッカル

【学名】
Lupulella mesomelas
【体重】
6kg~13kg
【生息域】
アフリカ大陸の南部と東部

セグロジャッカルはアフリカの南部と東部に生息しているジャッカルで、南部地域に生息する種と東部地域に生息する種で分断が起きてしまっているそうです。

リカオン属(オオカミ系統)

リカオン

【学名】
Lycaon pictus
【体重】
18kg~36kg
【生息域】
アフリカ大陸中部

リカオンはアフリカ大陸に生息する最大のイヌ科動物ですが、近年は数を減らし絶滅が危惧されています。

ドール属(オオカミ系統)

ドール

【学名】
Cuon alpinus
【体重】
オス15kg~21kg、メス10kg~17kg
【生息域】
南アジアから東南アジア

ドールは、南アジアから東南アジアに生息する絶滅が危惧されるイヌ科動物です。

イヌ属(オオカミ系統)

キンイロジャッカル


photo credit:Golden Jackal , Indian Jackal, canis aureus indicus by Shino jacob koottanad

【学名】
Canis aureus
【体重】
5kg~15kg
【生息域】
東ヨーロッパから南アジア

キンイロジャッカルは、ユーラシア大陸の温暖な地域に広く生息するイヌ科動物です。

コヨーテ

【学名】
Canis latrans
【体重】
オス8kg~20kg、メス7kg~18kg
【生息域】
北アメリカ大陸

コヨーテは北アメリカ大陸に広く生息するイヌ科動物で、近年はオオカミとの交雑が進んでいるそうです。

アフリカオオカミ


photo credit:Golden wolf small by Profberger

【学名】
Canis lupaster
【体重】
7kg~15kg
【生息域】
アフリカ大陸北部

アフリカオオカミ(※日本名にはまだ揺らぎがある)は近年までキンイロジャッカルと同種と思われていましたが、2015年に別種であることが発表され、キンイロジャッカルよりもオオカミに近い種であると報告されました。
ただし、専門家の中でもアフリカオオカミの扱いについては議論がまだ残っているそうです。

※アフリカキンイロオオカミやアフリカンゴールデンウルフなどと記される場合もあります。

オオカミ

【学名】
Canis lupus
【体重】
25kg~50kg(最小記録12kg、最大記録80kg)
【生息域】
ユーラシア大陸と北アメリカ大陸北部

オオカミはユーラシア大陸から北アメリカ大陸まで広く生息しているイヌ科動物で、最大のイヌ科動物となります。
かつては日本にも生息していました。

ヒマラヤオオカミ/チベットオオカミ(亜種)


photo credit:Himalayan Wolf by Ankit Bhardwaj

【学名】
Canis lupus chanco
【体重】
約35kg
【生息域】
チベット

ヒマラヤオオカミはオオカミの亜種とされていますが、他のオオカミと約80万年前に分岐した可能性もあり独立種の可能性が示されています。(上記したキンイロジャッカルとアフリカオオカミの分岐は約100万年とされている)

イヌ(亜種)

【学名】
Canis lupus familiaris
【体重】
2kg~80kg(犬種による差が激しい)
【生息域】
飼育動物として世界中

イヌは人間が飼いならしたオオカミを原種とした動物で、独立種(Canis familiaris)とする説がありますが、オオカミからの分岐は1万5千年前とごく最近であり、遺伝子的にもオオカミと同種とされています。
画像のバセンジーは、最も早くオオカミから分岐した犬種と言われています。

ディンゴ(亜種)

【学名】
Canis lupus dingo
【体重】
10kg~15kg
【生息域】
オーストラリア周辺

ディンゴはオーストラリアに人間が渡ってきた際に持ち込まれたイヌが野生化したもので、数千年前(一節には8000年前)からオーストラリアに生息しています。
ニューギニア島にもニューギニアン・シンギング・ドッグという同様の歴史を持つイヌ科動物がいます。

アビシニアジャッカル


photo credit:Ethiopian wolf, Sanetti Plateau, Bale Mountains National Park (6) by Richard Mortel

【学名】
Canis simensis
【体重】
オス14kg~19kg、メス11kg~14kg
【生息域】
エチオピアのシミエン山地

アビシニアンジャッカルは現在最も絶滅が危惧されているイヌ科動物で、エチオピアのシミエン山地に数百頭が生息するのみとなっています。

おまけ

最後に変わった見た目をしている『チベットスナギツネ』の動画を紹介します。(^_^;)

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