毛糸の取れる動物一覧

哺乳類
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人間が使う繊維の中には、動物の毛から取られる繊維(動物繊維)が多種あります。
そんな動物繊維が取れる動物の一覧を画像付きで紹介していきます。

※動物の毛を刈る作業が動物虐待ではないかという議論もあるそうです。
※当サイトは動物に関したサイトなので、繊維の知識が得たい人にはあまり意味がないと思われます。(^_^;)

ウシ科

ヒツジ

【学名】
Ovis aries
【分類】
ウシ目
ウシ科
ヒツジ属
【生息域】
ユーラシア大陸(原産)
【生産量】
★★★★★★

ヒツジの毛から作られる繊維はウールと呼ばれ世界中で広く利用されています。

カシミヤヤギ

【学名】
Capra Hircus Laniger
【分類】
ウシ目
ウシ科
ヤギ属
【生息域】
モンゴル周辺
【生産量】
★★★☆☆

カシミヤヤギの毛からは、繊維の王様と呼ばれる高級素材『カシミア』を生み出されます。

アンゴラヤギ

【学名】
Capra aegagrus hircus
【分類】
ウシ目
ウシ科
ヤギ属
【生息域】
中央アジア(原産)
【生産量】
★★☆☆☆

アンゴラヤギの毛から作られる繊維は、モヘアと呼ばれます。(アンゴラと呼ばれる繊維は後述するアンゴラウサギのもの)
モヘヤは光沢があり耐久性も高いため、繊維のダイアモンドと呼ばれることもあります。

※モヘヤの世界総生産量の5割近くを占めていた南アフリカで2018年にアンゴラヤギへの虐待が報じられ、大手ファッションブランドがモヘア製品の取扱停止を発表するなど今後の生産に混乱を起きているです。

ヤク

【学名】
Bos mutus
【分類】
ウシ目
ウシ科
ウシ属
【生息域】
チベット周辺
【生産量】
★★☆☆☆

ヤクの毛から作られる繊維は、ウールより暖かくカシミヤより通気性が良いそうです。

アメリカバイソン

【学名】
Bison bison
【分類】
ウシ目
ウシ科
バイソン属
【生息域】
北アメリカ大陸
【生産量】
★☆☆☆☆

アメリカバイソンの毛から作られる繊維はカシミヤより柔らかくウールより暖かいそうですが、猟の制限が厳しいため、とても貴重な動物繊維となります。

ジャコウウシ

【学名】
Ovibos moschatus
【分類】
ウシ目
ウシ科
ジャコウウシ属
【生息域】
北極圏
【生産量】
★☆☆☆☆

ジャコウウシの毛から作られる繊維は、キビュートあるいはキヴィアックと呼ばれます。
アメリカバイソンと同様に猟の制限が厳しいため、とても貴重な動物繊維となります。

ラクダ科

フタコブラクダ

【学名】
Camelus bactrianus
【分類】
ウシ目
ラクダ科
ラクダ属
【生息域】
アジア中央部の乾燥地帯
【生産量】
★☆☆☆☆

フタコブラクダの毛から作られる繊維はキャメル(英語のラクダ)と呼ばれ、柔らかく保温性もあるそうです。

アルパカ

【学名】
Vicugna pacos
【分類】
ウシ目
ラクダ科
ビクーニャ属
【生息域】
ペルー南部の高原地帯
【生産量】
★★☆☆☆

アルパカの毛から作られる繊維は、ウールよりも柔らかく撥水効果に優れているそうです。

ビクーニャ

【学名】
Vicugna vicugna
【分類】
ウシ目
ラクダ科
ビクーニャ属
【生息域】
南アメリカ大陸西部
【生産量】
★☆☆☆☆

ビクーニャの毛から作られる繊維は、現存する天然繊維の中で最も細く最も高級とされています。

ラマ

【学名】
Lama glama
【分類】
ウシ目
ラクダ科
ラマ属
【生息域】
南アメリカ大陸西部の標高の高い地域
【生産量】
★☆☆☆☆

ラマの毛から作られる繊維は、弾力性に乏しいため羊毛と混ぜて使うことが多いようです。

その他

アンゴラウサギ

【学名】
Oryctolagus cuniculus
【分類】
ウサギ目
ウサギ科
アナウサギ属
【生息域】
トルコ(原産地と思われる)
【生産量】
★☆☆☆☆

アンゴラウサギは長毛に品種改良されたカイウサギの一種で、種としてはアナウサギとなります。
アンゴラウサギの毛から作られる繊維はアンゴラと呼ばれ光沢が良く柔らかいのですが、単体での利用は難しく主に羊毛に混ぜて使われます。

カイコ

【学名】
Bombyx mori
【分類】
チョウ目
カイコガ科
カイコガ属
【生息域】
中国(原産)
【生産量】
★★★★☆

毛糸とは異なりますが、蚕も繊維が取れる動物(昆虫)です。
作られた糸は絹(シルク)という動物繊維になります。

クモ

【学名】
【分類】
クモ目
?科
?属
【生息域】
【生産量】
☆☆☆☆☆

種は不明ですが、2013年に山形県のベンチャー企業が蜘蛛の糸を使った繊維を開発しました。
しかし品質に問題があったようで、現在、この企業はタンパク質を使った繊維の開発・生産に切り替えているそうです。

おまけ

最後に珍しい『リャマ』の毛刈り動画を紹介します。Σ(゚Д゚)

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