外来種を過剰に駆除するYouTube動画への苦言

哺乳類
この記事は約4分で読めます。
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今回は、最近の日本で感じた動物に対する懸念についての話したいと思います。

最近、YouTubeで外来種を過剰に駆除する動画が増えていることをご存知でしょうか?
テレビを中心としたマスメディアの影響なのか、在来種の保護を目的に外来種を過度に目の敵にして外来種の駆除をメインに動画制作をしている人がいるのです。
こういった人は外来種の駆除が正しいことだと一方的に思い込んでいるようなのですが、在来種と外来種の問題はそんなに簡単な話ではありません。

海外における外来種の問題として有名なものにワカメがあります。
日本では食料として重宝されるワカメですが、ワカメを食べる文化のない国にとってはただの邪魔な植物(海藻)でしかなく、世界的に有名な侵略的外来種の1つとされているのです。
そもそも日本で栽培されている野菜のほとんども外来種であり、その中でも特に日本の自然を大きく変えてしまっている存在と言えるのが稲(米)です。
稲は日本のかなりの面積に植えられ生態系にも大きな影響を与えている他、地形にまで大きな影響を与えています。

外来種を問題視するYouTuberは、日本国内に東京ドーム58万個分ある田んぼから稲を片っ端から抜く活動をしたほうが、日本本来の生態系を取り戻せるかもしれません。
もちろん、人間の手で栽培されいる稲は一般的な外来種とは異なりますが、稲はかなりの量が人間の管理を離れ雑草稲と呼ばれる問題を招いているのです。
しかし2000年以上も前から栽培されている稲(水田)はもはや日本の自然の一部と見なされ、1つの生態系を成す存在と考える人も多くなっています。

話を動物に戻しましょう。
ウシガエルが日本に入ってきたのは1918年、アメリカザリガニは1927年と、どちらも100年近く前から存在しています。
2000年前から栽培している稲を自然の一部とするのなら、100年近く前から日本にいるウシガエルやアメリカザリガニはアウトなのでしょうか?セーフなのでしょうか?
そもそも何年前から良くて何年前ならアウトなのでしょうか?
このように、外来種の問題はそんなに簡単に答えの出る問題ではないのです。

そして、日本の自然に対し他の外来種よりも遥かに大きな影響を与えている存在がいます。
それは人間です。
人類(ホモ・サピエンス)はアフリカで誕生しており、アフリカ以外にいる人類は外来種と呼べるかもしれないのです。
自分の意志で移動を繰り返し日本にまで到達した人類は、自然に生息域を伸ばしたとも判断されるため外来種とは言えないかもしれません。
しかし、はるか昔に人間が連れてきたであろう猫や馬はどうなるのでしょうか?
多くの外来種はペットとして飼うことが禁止されていますが、猫や馬の飼育も外来種として飼育を禁止するべきなのでしょうか?

このような難しい問題のある外来種を一方的に悪者と考え駆除する人も問題ですし、そういった動画を放置しているサイトも問題です。
しかし私が1番違和感を感じることは、外来種を過剰に駆除する動画のコメント欄が駆除行為を絶賛する人であふれていることなのです。
さすがにこの事態は違和感を感じざるを得ません。(これはYouTube特有の問題が強い模様)
既に日本において、ザリガニと言えばアメリカザリガニですし、カメと言えばミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)という状況になっており、全ての駆除なんて出来るわけもありません。
少なくとも、個人の判断で勝手に動物の駆除を行い、その行為をネット上に公開するべきではないでしょう。

YouTubeには、その他にも昆虫を無理やりに戦わせたりと動物虐待の動画があまりにも多すぎ、動物愛護の意識が薄い様子がうかがえます。
幸いYouTubeには問題のある動画を報告するシステムがありますので、動物虐待を感じる動画を見かけたら報告することをオススメしたいと思います。

【2022年12月21日追記】
YouTube内の動物虐待動画は多くの人が問題を感じているようで、当記事はとてつもないほどの反響を得ています。
ただ記事の趣旨に合わないような言い争いがコメント欄で起きていますので、当記事のコメント投稿は停止とさせていただきます。
また、荒らし行為に該当するコメント投稿者については対応をさせていただきました。
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コメント

  1. ふなぎん より:

    人は稲を植え、それを食べて生きている。そしてそれは生態系によって守られている。そのバランスを崩すのがウシガエルなどの外来種。
    生物多様性によって得られる利益を守る必要もある。つまりは駆除は人間のため。それなのにイネを引っこ抜いたら元も子もない。外来種がいたら人は生きていけない。どうしても守りたいなら身を粉にして施設でも作れ。口先だけか?

    • 平子真子 より:

      >>人は稲を植え、それを食べて生きている。そしてそれは生態系によって守られている。そのバランスを崩すのがウシガエルなどの外来種。

      その稲が外来種だって話だろ。外来種がいなきゃ人は生きていけないんだよ。あんたの意見は逆もいいとこだ。

      • ふなぎん より:

        失礼。読解力の低い人にもわかるように書くべきでした。侵略性、生物多様性を脅かす可能性のある外来種がいたら生きていけないって話です。

        駆除するのは人間のためと書いたように多様性によって得られる恩恵や人の食物を脅かすからです。
        稲は人の生活に必要であり、侵略性は認められていません。つまり問題ない。それをどこぞの感情論振り回した独りよがりを広められては困るんですよ。専門家の出した結論を一度調べた方がいい。

        • 真・種の保全 より:

          人間が恩恵を受けているとは言え、東京ドーム58万個分の水田面積となれば破壊された自然も相当なものだろう。そもそも稲だけではなく白菜もトマトも外来種であり、それらの畑面積を加えれば、日本のかなりの部分が農地として本来あった自然が壊されている。人間が管理しているからと言って、これ程の範囲の自然破壊は本来看過できない。
          他の人も言及しているが、現在、熱帯雨林の森が畑に利用されるため伐採されている。グーグルマップの衛星画像を見れば、濃い緑色のアマゾンの森が薄い緑色の畑や牧草地に変わっている様子がよくわかる。生態系の維持という観点から、森林の伐採が自然破壊であることは一目瞭然だが、二酸化炭素の吸収量に関しても森林から畑の転用は問題だ。草原の二酸化炭素の吸収量は森林の半分以下で、畑になればさらに低くなる。
          人間が恩恵を受けるのなら環境破壊も許されるという理論は危険極まりない。そんなことを許したら、生態系のバランスが大きく崩れるどころか酸素と二酸化炭素の大気バランスが崩れ、人間の生活にも大きな影響が出てくるだろう。

          • ふなぎん より:

            ほいでほいで?
            じゃあ畑を潰しましょう。田んぼを潰しましょう。そしたら??
            日本の食糧は不足するでしょう。野菜は高騰し、貧しい人には行き届かず、栄養失調の子供は増え、病気になりやすく、、、。
            なんどもいうが生態系は人間のため。人間がいなくなったら意味がない。
            日本の農地面積は減少し、遷移が始まっている。田んぼがあり、そこで暮らす動物は本来同じような環境で暮らしていた。つまり田んぼは代替の棲家。それを破壊するのは違う
            それと今は日本の話。海外の話に晒すな。

            • 湯布院 より:

              日本の土地に稲が植えられる前は森なり草原があったわけで、そこには独自の生態系も存在したわけですよね。
              それを壊しておきながら田んぼの生態系や生物多様性は問題がないっておかしくないですか?

            • 真・種の保存 より:

              私は田畑を作ることによる自然破壊も人類の悪行として受け止めている。あなたは自分の都合で人類の行動に善悪の区別をつけている。ただそれだけの話。

            • イナ より:

              晒す?逸らすの間違いだろww
              ちなみにYoutubeの動画を問題にしてるのに生物多様性だ何だのって話を逸らし始めたのはオマエのほうだからなw

        • かかし より:

          稲の侵略性は認められていないというより認めることが出来ないだけでしょ。そんなこと認めちゃったら日本中が自然破壊だらけになっちゃうし食料自給もままならなくなるからね。

  2. うさぎ好き より:

    私は生き餌を与えるYouTubeの動画に問題を感じます。
    そんなものをわざわざネットで公開する必要性はないですし、ましてやそんな動画で収益を得ているなんて信じられません!

  3. 田村 より:

    日本のバラエティ番組が外来種の駆除を絶対正義みたいな扱いで放送してるから、そういうバカが生まれるんだよ。

  4. 名無し より:

    植物だと外来種の問題意識が極端に低くなるよね

    • ふなぎん より:

      調べてから投稿しろ。
      セイタカアワダチソウだのなんだの色々駆除してんだよ

      • 真・種の保全 より:

        2016年に環境省が発表した資料がある。

        https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/files/gairai_panf_a4.pdf

        この資料によると、外来種の数(国内由来のものを除く)は、
        動物が哺乳類35種、鳥類15種、爬虫類21種、両生類13種、魚類55種、昆虫20種、クモ・サソリ類8種、甲殻類15種、軟体動物20種、その他7種の計209種類
        植物が木45種、草108種、水草37種の計190種類
        と、動物が僅かに植物を上回る程度だ。しかし、実際にメディアで扱われる外来種は動物のほうが圧倒的に多い。環境省も植物の外来種に対する意識が薄いのか、特定外来生物に指定されている種は、動物で82種なのに対し、植物では13種と大きな差がある。

        • ふなぎん より:

          よく思い込みが激しいって言われない?
          コロナ感染者が増えたのはワクチン打ち始めたからだと言っている人とおなじだね。他の要因を考えないで考えたいように思い込む。
          植物の指定が少ないのは比較的駆除しやすいとか定着しにくいとか他の要因があるって考えられないから指定されてない=意識低いって捉えちゃうんだね。
          そもそも草取りしてるところをテレビに流して誰がみんの?
          真、種の保全とかダサいからやめたら?

          • 真・種の保存 より:

            外来種について、動物よりも植物のほうが駆除しやすいとか定着しづらいという事実はない。動物の外来種を重要視することは間違いなく意識の問題と考えられる。これは環境省の人間と話をしているときも感じるし、周囲の専門家も同意見である。

  5. ponko より:

    都会の人は山際にある水田を見て自然が豊かだと思うでしょうが、昔の人は自然豊かな森が壊されたと感じるかもしれません。近年、熱帯雨林の木を切って畑にすることが環境破壊として大きな問題になっていますが、その理論なら日本の水田も環境破壊の一種になるはずですよね?日本の水田は昔からあるので環境破壊という認識が薄くなっているだけで、著者さんが言うように種の保全や外来種の駆除は簡単な話じゃないと感じます。

  6. 管理人 より:

    反響が大きいようなので、コメントの返信と記事の補足をします。

    外来種の駆除について、私は当記事で善悪の言及をしていません。
    私が主張していることは、外来種の駆除は難しい問題が孕んでいるということでしかないのです。
    その上で問題視していることは、

    ・ネット上に外来種を捕獲して駆除(捕殺)する動画を投稿し、その動画から収益を得る人がいること
    ・動画サイトが、そのような動画を推奨するかのような行為(動画投稿者に報酬を与えている行為)をしていること
    ・その動画を見て喜んでいる人が多数いること

    の3点で、外来種の駆除そのものではなく外来種を駆除する動画制作に関わることを問題視すると共に、YouTube内に動物虐待と思しき動画が多数あることについても指摘しています。

    コメント欄でも議論があるように外来種の駆除や動物愛護の問題は複雑であり、少なくとも外来種を駆除する(動物を殺す)行為は人目に晒すような類のものではないと思います。
    これは動物だけではないYouTubeやネット社会の問題もあるのかと思いますが、当サイトは動物に関するサイトなので、これ以上の言及は避けます。

    • 犬田猫夫 より:

      外来種って人為的に持ち込まれた動植物が野生化したものでしょ?
      となると野良犬や野良猫も外来種なんだよね?
      外来種を駆除する動画って、野良犬や野良猫を捕まえて殺す動画と同じってことじゃん。
      そんな動画をネットで公開してる奴は頭がイカれてる以外あり得んわ。

      • ふなぎん より:

        違います。ならあなたが風呂に入って顔を洗ったら体についていた微生物が死にます。つまりあなたは人殺しってことです。

        • イナ より:

          小卒みたいな発想だなww
          幼稚園から勉強し直したほうがいいぞw

    • ふなぎん より:

      人の目の届かないところでやって?またペットを逃がして外来種増やして?駆除されて?これを繰り返すの? 
      人のした行いで生じた残酷な部分から目を逸らしてたら何も学ばない。そもそもYouTuberがやりたいのは殺してるところを見せびらかしたいんじゃなくて環境問題について認知を広めること。それをこいつらは変態、残酷なものが大好きだと決めつけて批判して楽しいですか?そもそもあなたが稲を引っこ抜けだのほざいたんですよね?外来種問題について調べてから書いてください

      • イナ より:

        オマエはこのブログの前に小1の国語の教科書でも読んどけww
        読解力がなさすぎるわ。

  7. 真・種の保全 より:

    ニジマスは外来種だが、産業管理外来種というよくわからないカテゴリに入れられている。おそらくは、広く食材利用されていることが要因だろう。
    そう考えた場合、ウシガエルやアメリカザリガニも食べれば良いのだろうか?どちらも海外では食材として利用されている生物だ。しかしウシガエルやアメリカザリガニを食材利用しても、外来種としての問題は解決しない。
    外来種の問題は難しい面がある。というよりも、人間側の都合に複雑な事情があると言ったほうが正解かもしれない。おそらく稲が外来種であることは、多くの日本人にとって触れられたくない事実なのだろう。

  8. 茶々丸 より:

    以前、You Tubeで野生動物について検索したら全然関係のない人の解剖動画が出てきたことがありました。😱
    チャンネル名的に医療関係者が見るために作られたらしく、中身は見ていないですがサムネ画像を見ただけで気分が悪くなりましたよ。😨

  9. ホーリー より:

    ユーチューブでは、動物虐待に関して以下の規定があります。

    ・人間が動物同士の闘いをけしかけるコンテンツ。
    ・伝統的または一般的な慣習は別として、人間が悪意をもって動物を虐待し、苦痛を感じさせているコンテンツ。伝統的または一般的な慣習の例としては、狩猟や食材準備が挙げられます。
    ・伝統的または一般的な慣習は別として、人間が不必要に動物を劣悪な状況に置くようなコンテンツ。伝統的または一般的な慣習の例としては、狩猟や食材準備が挙げられます。
    ・動物に対する深刻な飼育放棄、虐待、危害を美化または助長するコンテンツ。
    ・準備された危ない状況にわざと動物を置いて救助するコンテンツ。
    ・衝撃や不快感を与える目的で動物を登場させている刺激の強いコンテンツ。

    これに該当する動画は削除される可能性がありますが、ユーチューブは動画の投稿数に対してチェック機能が著しく低いので問題のある動画も多数存在するのが現状です。
    特に動物に関する動画の判断は難しく、生きた魚を捌く動画はOKなのかOUTなのかも人によって意見はバラバラです。
    動物愛護の問題は、色々と難しいですね。😅

  10. 甘党の剣士 より:

    自分は動物に激辛の食べ物を与える動画をみて気分が悪くなりました
    これも害獣駆除の目的ならOKで動画の再生数稼ぎならNGになるのでしょうね
    ただOKかNGかの判断は難しく相当数問題のある動画がYOUTUBEには存在していると思います

  11. くみママ より:

    以前、You Tubeで公開されたクジラの解体動画が議論になったことがありましたね。
    現在の日本では牛や豚、鶏などの肉を食べることは当たり前ですが、それらの動物の屠殺シーンを見たことがある人なんて殆いないのでは?
    外来種の駆除も同じでわざわざ見せるものではないでしょうね。

  12. イナ より:

    なんかコメント欄が荒れてますね。
    というか1人が荒らしている感じ?
    管理人さんの方で対応したほうがいいかと思いますよ。

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