新型コロナウイルスの影響で全然話題になっていませんが、4月24日に4Kリマスター版Blu-rayが発売されることを記念して、1988年に公開されたアニメ映画『AKIRA』の劇場公開が現在行われています。
今回は、77年早生まれの人間が中高生などの青年期に観たサイバーパンクなアニメや漫画の話をしたいと思います。
自分がAKRAを初めてレンタルビデオ家で借りて観たのは1991年か1992年頃でした。
AKIRAは前々から気になっていたアニメで大いな期待を抱いて観たのですが、実際に観たらその期待を超える内容で、あの日の衝撃は今でも忘れられません。
AKIRAは今まで見ていた少年誌の漫画及びその漫画を原作としたアニメとは明らかに違い、世界観や内容の深さに当時14、5歳だった自分は大きく惹かれたのです。
また芸能山城組の音楽や、かの有名な“金田のバイク”もとても魅力的で、とにもかくにも当時の自分はこのAKIRAに大ハマりしていきます。
当然、アニメだけではなく漫画のほうもすぐに買い集め、何度となく読み漁りました。
そんなAKIRAの単行本最終巻は、1993年3月23日に発売されます。
この日は高校の終業式か何かで学校が早く終わり、帰りに急いで本屋に寄ったことを覚えています。
AKIRAの単行本は大型のサイズで周りが鮮やかな色で染められている極めて特殊な形状なのですが、それが各本屋で大量に平済みになっている姿は本当に異様な光景でした。
その後、自分はAKIRAが連載されていた週刊ヤングマガジンにも興味を持ちチェックするようになったのですが、そこで再び興味深い作品に出合います。
それが、『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』です。
週刊ヤングマガジンの中に攻殻機動隊のアニメ映画化という特集記事が載っており、AKIRAに似たよう雰囲気で自分はすぐに興味を持ちました。
そこで早速、攻殻機動隊の単行本を買って読んだのですが・・・正直いまいち理解できませんでした。
漫画版の攻殻機動隊は難しいところがあるんだよね。
キン肉マンとは別の意味で理解できない理論だったな・・・
今になれば、『情報の中で生まれる生命体』とか『ネットとの融合』などということも理解できますが、攻殻機動隊の劇場版が公開されたのは1995年ですから、Windows95が発売されてインターネットという言葉が一般的になるかならいかの時期で、正直、当時の自分にはなかなか理解ができなかったのです。
攻殻機動隊の連載開始は1989年で単行本の発売は1991年ですから、攻殻機動隊の原作者である士郎正宗の先見性は異常なレベルと言えるでしょう。
劇場版アニメのほうもAKIRAからちゃんと7年分進化していて、十分に楽しめる内容だったのに加え、漫画では分かりづらかった内容もかなりかみ砕かれており、それなりに理解することが出来ました。
音楽的にもサバ―パンクと呼ばれる近未来の世界に、あえて古風で日本的な音楽を使う斬新さはとても衝撃を受けたことを覚えています。
AKIRAを観た時点でAKIRAを超えるような作品にはこの先出会えないのではと思っていましたが、攻殻機動隊は同等かその後の展開(S.A.C.シリーズ)などを含めれば、AKIRAを超えているかもしれません。
そしてこの2つ作品に対して未だに心惹かれる人間は、おそらく自分だけではないでしょう。
それを証拠に、冒頭説明したAKIRAの4Kリマスター版Blu-rayの発売及び劇場公開の他、攻殻機動隊は新作アニメが4月23日からNetflixで配信されます。
このようにAKIRAや攻殻機動隊は2020年になっても注目を浴び続けているのです。
コーホー
↑『AKIRAの世界でも2020年の東京オリンピックが延期か中止になっている・・・』と言っています。Σ(゚Д゚)
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