乱立されるショッピングモールと環境破壊

生活
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皆さん、『フルハウス』というアメリカのドラマをご存知でしょうか?
フルハウスは1987年から1995年にアメリカで制作・放送されたホームコメディドラマで、日本を含めた海外でも放送され人気となりました。
現在も、21年ぶりに制作された続編『フラーハウス』が放送中で話題となっています。

このドラマの中に登場する3姉妹の次女”ステファニー”が、作中『モール行こう』とよく言うのですが、当時、私はこの”モール”の意味がわからず困惑しました。
後に、それが日本では見慣れない複合的なショッピングセンターと知ったときには、”モール”に対し強い憧れを抱いたものです。
その後、日本にもショッピングモールが次々とでき、モールに対して憧れがあった私は自宅から半径50km以内にできたショッピングモールには片っ端から訪れていました。
日本最大のショッピングモールといわれる『イオンレイクタウン』には、プレオープンのときもグランドオープンのときも行っています。
しかし、近年、自宅の近くにできたショッピングモールには1回も行っていません。
それどころか、近づくことすらないできないのです。

このショッピングモールができた場所は何十年も前から何もない原っぱで、ごく稀にキジなどの鳥も見ることができました。
私はそこを通るたびに、ここには小さな動物が多数生きていて独自の生態系できているのだろうと考えていました。
自分の家の近くでは、何も利用しない平たい土地は住宅地や農地に転用されることが普通なので、広い範囲で原っぱのようになっている場所はかなり貴重でした。
そんな小さな動植物を完全に根絶やしにして作られたショッピングモールには、心が痛み近づくことができません。
私がかつて訪れていたショッピングモールも、ほとんど全てが同じような環境の場所にできていたのでしょうが、自宅に近くで行われた完膚無きまでな自然破壊を目の当たりにしたとき、あまりにも心を揺さぶられ見るのすら辛いのです。

そもそも自分の家の近くには、ショッピングモールや大型スーパーがありすぎて、映画館などは自転車で行けるような距離に3つもあります。
映画といえば、かつては電車に乗って大きな駅まで行き見るのが普通でしたが、今では大きな都市でなくても近くにあることが多くなっています。
しかし、私の家の付近のように近くに映画館が3つもある状況はさすがに異常であり、正直、住民が映画館やショッピングモール持て余している状況が見て取れます。

コンビニが増え始めたときも、既存のコンビニのすぐ近くに新たなコンビニを作り潰し合いが起こっていましたが、近年は大きなショッピングモールでも同じようなことが起きているようです。
例えば、2016年にオープンした千葉県の柏市の『セブンパークアリオ柏』の向かいにあるスーパーオートバックスは、ヴィレッジヴァンガードや大型のスポーツ用品も併設された一種のショッピングモールだったと記憶していますが、そのショッピングモールの道を挟んだ向かえ側に200の店舗を誇る大きなショッピングモールができたわけです。(相乗効果を狙って近くに作ったのかもしれませんが)

このような動きは資本主義の基本であり、例え大きなショッピングモールでも潰れることは普通にあります。
しかし人口減少となった現在の日本社会では、環境や地域社会を崩壊させかねないような無理なショピングモールの開発はできる限り控えてほうがいいように感じます。

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