自身のパソコン買い替え問題から見る、日本の電機メーカーの今後

生活
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私が現在使っている台湾メーカーのノートパソコンも、購入から5年半ほどが過ぎ色々と調子の悪い部分が出てきました。
自分のパソコンは、CPUのPassmarkが6000程度で、メモリ数値もそれなりに高くブルーレイの再生も可能と、当時としてはかなり性能の良いノートパソコンだったと記憶しています。
そんなパソコンが、当時6万円ほどで買えました。

そして5年半が経った今現在、パソコンを買い換えようと調べてみると、なんと同じレベル(CPUのPassmarkが6000程度)のパソコンが10万円程度するのです。
私が初めて買ったパソコンは、Windows95モデルのノートパソコンで40万円近くしましたが、その後パソコンの価格は下落する一方でした。
年を追うごとに値段が下落していったパソコンですが、当然、性能面はしっかりと上がっています。
なので私は、今使っているパソコンを購入してから5年以上が経過している現在では、パソコンの値段が当然下がっているものだと思っていましたし、少なくとも同じレベルのものなら値段が下がって当然だと考えてました。
しかし現実的には値段は上がっていました・・・

このことについて調べてみると、パソコンの平均購入価格は年々下落していたそうですが、2012年に底を打ち現在は値上がり傾向にあるそうです。(自分はちょうどいいタイミングで買ったようです)
値段が上がっている主な理由は、円安の影響とメモリなどの部品価格の上昇とのことです。
しかも性能面は頭打ち傾向にあり、性能が良くならないのに値段が上がるという変わった現象が起こっているのです。
ということで、私は今のパソコンをまだ使おうと考えました。

しかしながら、色々と調子の悪い面もあり何らかの処置が必要です。
そこでネットオークションで自分のパソコンと同型の中古品を買い、そこから部品を取って使うことを決めました。
しかし、これが高いのです。
部品の欠品のある不動品でも1万円近い値段がついていますし、完動品では5万円近い値段がついています。(完動品は数が少ないので正しい価格判断ができないが)
このように中古のパソコン探しが難航する過程で、1万円以下でそこそこのパソコン(CPUのPassmark3000弱)を見つけ、あえて衝動買いしてみました。(ちなみに、2万円を切る価格で買えると話題のドン・キホーテのパソコンはCPUのPassmarkが1300)
買ったパソコンは、東芝製で2012年秋モデルのノートパソコンです。
更に調べてみると、元は企業や自治体など向けて作られていたモデルで、当時は定価20万円程度の値段だったとのことです。

そのパソコンが先日届いて驚いたことがありました。

それは、作りがしっかりしている。

という点です。
日本製だからなのか企業向けだからなのかは分かりませんが、とにかく頑丈な作りになっていたことに驚かされました。

今使っている台湾製のパソコンは、キーボードを含めプラスティック部分がとてもちゃっちく、過去に何度も破損するなどのトラブルに見舞われました。
そしてその度にネットオークションで部品を探し分解修理をしていたのですが、分解しすぎの影響からかコードが断線気味で接触が悪くなってきています。
現在はネットなどで商品を購入することが増えていますが、このような構造的な部分は消費者にはわからず、カタログスペックばかりを優先してしまう傾向があります。

今回購入した日本製のパソコンと今まで自分が使っていた台湾製のパソコンは、発売時期的に半年程度しかズレていませんが、なんと今回買った日本製のパソコンのほうが販売価格的に2倍から3倍もするのに、カタログスペック的は今まで使っていた台湾製のパソコンのほうが高いのです。
これでは、誰も日本製のパソコンなんて買いません。
こんな状況を理解していたため、日本のパソコンメーカーが落ちぶれるのも仕方ないと私は思っていました。
しかし実際に台湾製のパソコンはカタログに出ない構造的な部分が弱く、この問題に自分は何度も悩まされてきました。
自分のようにパソコンを分解できる人間ならまだしも、普通の人だったらとっくに買い替えなければならない状況に陥っていたことでしょう。
それに比べ日本製のパソコンは明らかに作りがしっかりしていて、構造的問題による買い替えの必要は生じそうもありません。

現在、日本の電子産業はかつてのような勢いがないことは多くの日本人が理解していると思います。
80年台に世界を制したと言っても過言ではないほどの最盛を誇った日本の電機メーカーは、現在見る影もありません。
三洋は松下電器に吸収合併、シャープは台湾の鴻海精密に買収、NECや富士通のパソコン部門は中国のパソコンメーカーであるレノボ傘下となっています。
私が今回買ったパソコンの製造元である東芝も、著しい業績悪化から主要産業の半導体部門を身売りすることが決まっています。
しかし日本の電機メーカーは、今回購入したパソコンを見るに今でもしっかりとしたモノ作りをしているようです。

良いものをしっかりと作りあげるということは、日本のモノ作りの基本であり、日本の製造業がここまで発展した原動力です。
値段だけでの勝負だったら、日本の製造業は他国には勝てません。
なので日本製の商品は、多少高くても買いたいと消費者思わせるだけの信頼性が必要です。
にも関わらず、昨今、日本のモノ作りの信頼を下げるような話題が多々発生しています。
他国のメーカーによるコスト面の焦りもあるのでしょうが、このようなことをやっていたら日本製の信頼は揺らいでいきます。
電子産業を始めとした日本の製造業界は、今一度原点に立ち返りしっかりとしたモノ作りを行い、更なる国際的な評価を得てほしいと思います。
というより、それ以外で日本の電子産業が復活する見込みはないないでしょう。

カタログスペックや値段ばかりにとらわれず、多少高くても日本メーカーのパソコンを買うという選択肢は捨てないほうがいいと、自分への戒めも含め思う今日この頃です。

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